About
The Royal Caribbean Cotton
The Royal Caribbean Cottonは、ヨーロッパの有名ブランド生地にも負けない国産生地を作るという思いから国内屈指の生地メーカーと糸の紡績から共同開発した国内最高品質のドレスシャツ生地です。
高級綿織物の生産に適した、国内有数のシャツ生地生産地である静岡県浜松市にて、製織・染色・加工等、各工程でものづくりへ対する熱い想いを乗せて生地が作られています。
原綿は世界三大綿花のひとつであるギザコットンを中心に、Giza96などその時に最も良い原綿を使用し、生地を生産する際に糸の毛羽立ちを2回に分けてガス焼き(ガスバーナーで焼き払う工程)を施しております。
1回目は生成した糸に、2回目は織り上がった生地にガス焼きを施します。
生地表面が均一化する事により染色性が向上し、美しい発色、肌触り、光沢に優れ、 更に昔ながらの低速織機で糸をゆっくりと高密度に織り上げる事により生み出された特有のしなやかさ、コシ、ふっくらとした風合いは、 インポートファブリックにも引けを取らない高い品質を誇ります。
最高の生地を作ることを最優先に、各工程でこだわり抜いた生地のため、従来の国産生地より生産コストは高くなってしまいますが、着心地や肌に触れた際の生地の柔らかさなど実際に着用していただいたときには、その品質の高さを感じていただけると思います。
土井縫工所が誇るThe Royal Caribbean Cottonをぜひお試しください。
紡績・製織・加工の全ての工程で
納得のいく生地を作るために
並々ならぬ手間をかけています。
原綿
世界有数の超長綿ギザコットンを使用することで上品な光沢としなやかさがある自然な肌ざわり(心地よい質感と柔らかさ)が得られます。
- ・繊維1本1本が細く長く、軽くしなやかでとても丈夫です。
- ・適度な油脂分を含むことで、カシミヤのようなやさしい風合いとシルクのような美しい光沢を生み出します。
紡績
生地を生産する際に発生する糸表面の毛羽立ちを2回に分けてガス焼き(ガスバーナーで焼き払う工程)を施しております。
1回目は糸を生成する紡績工程で糸表面の毛羽立ちをガス焼きすることによって、光沢のある糸になるだけでなく、染料の染色性も向上した糸になります。2回目は加工段階(織り上がった生地の仕上げ工程)でガス焼きを施します。
紡出段階で糸の1本1本を毛焼きし、余分な毛羽を除去することで次の特徴が生み出されます。
- ・毛焼きすることにより、本来の糸が持っている光沢がさらに増します。
- ・毛羽を除去することで染色性が良く、発色性が優れるため鮮やかな美しい色調に仕上がります。
- ・また、糸ムラが少なく太さも均一化されることで生地表面が綺麗に仕上がります。
このように上質な原綿を使用し、光沢とソフトさ、膨らみのバランスが最も良い100番手双糸と120番手双糸を生産しています。100番手以上の糸は、超長綿でないと良いものを作り出すことが出来ません。
更に、糸にガス焼きを施すことによって光沢と発色が良くなり、The Royal caribbean cotton専用の最高の糸が出来上がります。
製織
生地の柄にしたがい、織機にセットするために糸を1本1本並べていきます。糸を並べる工程は手作業でしか出来ないため、大変手間とコストがかかります。
製織工程では生地の風合いが硬くならぬよう、生産効率を上げるための糸の糊付けをあえて行いません。低速織機で経糸にテンションを与えずにゆっくりと高密度で織り上げることで、まるで空気を含んだような柔らかい風合いになります。
製織の段階で糸に糊付けをしないことで、生地を傷めることなく綿本来の風合いを引き出しています。
シャトル織機を使用し、生地に余分なテンションをかけず丁寧に織っています。
タテ、ヨコの糸の打ち込み本数を大幅に増やすことで生地のツヤ・ハリがより増しドレープ性にも富んだ生地になります。
加工
加工工程では、2回目の生地表面のガス焼きを行います。
糸段階で1回目のガス焼きで毛羽を落としていますが、更に生地でもガス焼きをすることで極限まで毛羽立ちを落とすことで生地表面が均一になるだけでなく強度が増し、最高の光沢を目指します。
2回目の毛焼きが終わると、白生地の場合、精錬という生地を白く染める工程に入ります。
精錬
精錬工程では通常、過酸化水素の1回晒しがほとんどですがThe Royal caribbean cotton では2度(1度目は水素で2度目は塩素で)の晒しを行うことで、より綺麗なドレスシャツの白さを実現しています。
シルケット加工
その後、シルケット加工を行います。この加工をすることで綿の繊維一本一本が膨らみ、繊維の断面が綺麗な円の形になることによって、生地の膨らみが出て綿本来が持つソフトな風合いになります。
カレンダー加工
最後に、The Royal Caribbean cottonのために特別に調整した特殊カレンダー加工を行うことで、光沢と滑らかな手触りを付与します。
最後の仕上げである生地加工工程では、一般的な工場であれば生産効率が求められるため、多くの工程をつなげて一気に加工が行われます。しかしこの方法では加工中、生地に多くのストレスがかかってしまいますので、The Royal Caribbean Cottonでは複数ある工程を全て分けて行います。生地がリラックスする時間を作ることで、より膨らみのあるソフトな風合いになります。
The Royal Caribbean Cotton
このように生産効率を度外視して製品品質を追求しているため、生地生産量が非常に少なく、一般的な生地の場合は1日あたり200mの生地を生産できますが、The Royal Caribbean Cottonの場合はたった30mしか生産できません。
こうして生まれた生地の風合いは圧倒的で、上質なシルクと同等以上のなめらかさ、しなやかさ、ふっくらとした肌触りは世界の名立たるインポートファブリックにも引けを取らないものであり、生地の品質においては紛れもなく国内最高品質を誇ります。
土井縫工所が誇りを持っておすすめする The Royal Caribbean Cotton をぜひご体感ください。