シャツをオーダーして、夏のスカルプケアを!


猛暑に豪雨、台風と、今年の夏は本当に手強い。
次から次へと襲ってくる自然の猛威に悲鳴を上げている列島です。
外回りなどが多い仕事の人には酷な年になってしまいました。

暑くなると、カラダは汗をかいて皮膚から熱を逃すことで
体温の上昇を抑えているそうです。
それは頭の皮膚も同じで、ほかの部分の肌同様、汗をたくさんかいています。
汗をかくと同時に、肌は皮脂をたくさん分泌しているそうで、
それが皮脂膜というバリアになって、雑菌や紫外線から肌を守ってくれるのだそうです。
頭皮に生じた皮脂膜は、乾燥を防ぐ役割をし、これがないと頭皮に潤いがなくなって、
フケやかゆみの原因になるとか。
夏場はたくさん汗をかき、皮脂が頭皮に行き渡りますが、汗がひいても皮脂は残る。
たっぷりの皮脂は照りつける強い紫外線によって劣化して固まり、毛穴を詰まらせます。
それによって抜け毛が増えたり、髪が根本から元気に立ち上がらなくなったり、
ベチョッとしたヘアに、スタイリングもままならず、という状態を招きます。
毛穴の詰まりが常態化すると髪が細くなるので、
生まれつき剛毛極太でそれが悩みという人以外、これまた困ったものです。
そうでなくても夏のヘアおよび頭皮は、強い日差しに焼けて、ダメージを受けているのに、
肌のケアはするけど頭皮はとくに、という人も多いのではないでしょうか?
日焼け止めクリームで肌を守っている女子だって、とくに頭皮には何も塗っていないでしょうし。
肌同様、頭皮もいたわってあげましょう。
今年のような猛暑の年はとくに、スカルプケアが必須です。

夏の頭皮に大切なのは、傷んだ肌に優しいシャンプー剤を使って、
皮脂をただしく洗い流すこと。
さらに、頭皮そのものをケアできるシャンプーを選ぶこと。
加えて、香りがよく癒やされるシャンプーなら理想的です。
昼間の紫外線のダメージや暑さによる疲れを
シャンプーできれいさっぱりリセットしましょう。

服のスタイリング同様、ヘアのスタイリングもこだわる
土井縫工所ユーザーの方々に、ここでうれしいお知らせがあります。

「VITALISM×土井縫工所 
頑張る夏のビジネスマンへ! 
サマー・リフレッシュ・キャンペーン」

シャツにこだわる方の髪と頭皮をリフレッシュするコラボキャンペーンの開催です。
期間中に土井縫工所のシャツをご注文された方、先着500名様に、
頭皮環境を健康に保つスカルプケアシャンプー
「VITALISM(バイタリズム)」のトライアルキットをプレゼントいたします。

「VITALISM(バイタリズム)」とは?

髪と頭皮の専門医でテレビなどでもおなじみの、表参道スキンケアクリニック 友利新ドクターが
「健康な毛髪のために必要な頭皮環境」に着目し、
研究を重ねて誕生した新発想のダブルケアシャンプーです。
頭皮と毛髪を同時にケアできるという「ピロミジロール※」を日本で初めて配合しています。
ヘアケアとスカルプケアを同時にカバーすることで、
頭皮環境の健康を保つ予防ケアを行うことができます。
ノンシリコンでありながら泡立ちが豊かで、
疲れを癒やしリラクゼーションに誘うベルガモットやグリーンの香りが特長です。

いったいピロミジロールとはなに?

ヘアケア・スキンケア化粧品の研究開発・製造を行う、プロテックスジャパン社が開発した新成分です。
一年以上の基礎研究と成分複合実験を繰り返し、2013年に誕生しました。
「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」「サッカロミセス溶解質エキス」「キハダ樹皮エキス」
「水溶性コラーゲン」「加水分解コラーゲン」の有用成分を含む5つの成分で調合され、
毛髪と頭皮を同時にケアできる新成分として知られています。
このピロミジロールを日本で初めて成分として採用したのがバイタリズムシリーズです。

【MEN’S CLUB・コスメ大賞スカルプシャンプー部門】で4年連続第1位を獲得した製品で、
ヘアケアとスカルプケアが同時にできるだけでなく、
ベビー用シャンプーにも使われるマイルドな洗浄剤を使用しているので、仕上がりがとてもなめらか。
ハーブを基調としたナチュラルな香りで気持ちもリフレッシュできます。
この機会にぜひ、酷暑の夏をスマートに過ごせるシャツをオーダーしてトライアルキットをゲットし、
シャツもヘアもすっきりリフレッシュしてみませんか?

【キャンペーン】

期間:2018年8月1日(水)~
 
オーダーシャツ1枚以上お買い上げの方の先着500名様に、
 
頭皮と髪のダブルケアシャンプー「バイタリズム」の
シャンプーコンディショナートライアルキット(各10ml) 
をプレゼントいたします。
 
*お買い上げいただいた製品といっしょに発送いたします。
*1オーダーに
つき1セットのプレゼントとなります。
 
*トライアルキットはなくなり次第終了とさせていただきます。
 
キャンペーン特設サイト:www.doihks.jp/campaign/vitalism_campaign.html

プレゼント:バイタリズムトライアルサンプルセット
男性向けシャンプーとコンディショナーのトライアルセット
容量:スカルプケアシャンプーM 10mL&&コンディショナーM 10mL

【公式HP】 http://vitalism.jp/
【公式Facebook】 https://www.facebook.com/vitalism2017/
【公式Instagram】 https://www.instagram.com/vitalism_official/

トップ画像は、土井縫工所のシャツと、実際の製品。
スタイリッシュなデザインで、バスルームのインテリアをグレードアップしてくれそう。

アンチスタイリッシュにスタイルを打ち出す


連日の猛暑で「危険な暑さ」という表現を
ひんぱんに見聞きします。
熱中症で救急搬送される人の数が過去最高なのだそうです。
最高気温40℃を記録した地域もあり、もはやお風呂に入っている状態。
この異常気象は日本のみでなく、世界各地で起こっているらしく、
インドではガンジス川の水位が下がり川底が露出したり、
北極では氷が溶けてしろくまの居場所がなくなっているといいます。
えらいこっちゃ、環境保護とかなんかしなきゃ!と頭ではわかっていても、
やはり自分の体から北極は遠かった。
けれど、もう足元に、指先に、環境破壊が迫っているのを感じます。
私たちが住んでいるところは、もう以前とは違うのだと、
列島を襲う豪雨や異常な猛暑に、思い知らされる日々です。

そんな昨今、気になるのが自分のニオイ。
たとえば電車や街なかで、んぷ! と思う人と隣り合わせてしまったりするたびに、
我が身を振り返る日々。
この暑さで外を歩けば1分で汗だくですから、
そりゃあ、ぷーん、となるのも無理はありません。
どんだけクサイのか自分、と思いつつも自分ではわからないので、
折につけデオドラントシートで首まわりやらなんやらを拭き取っています。
先日、エレベーターで隣り合った若い男性は、爽やかな柑橘系の香りがしました。
汗臭さとオードトワレなどの香りが混じり合うのもナンですが、
爽やかな香りであれば涼し気な感じがします。
何かつける前に汗をよく拭き取っておく必要がありますが。

話は少しそれますが、少し前に公開された「犬ケ島」という映画。
登場人物や犬たちはすべて人形でできていて、それを少しずつ動かして撮影する、
ストップモーション・ア二メーションと呼ばれる作品です。
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』や『ダージリン急行』、
『グランド・ブタペスト・ホテル』といった、ちょっとレトロでキッチュで、
とにかく強烈に個性的&グラフィカルな作風で知られる
ウェス・アンダーソン監督が撮った映画で、
相変わらずすこぶるグラフィカルで見応えがありました。
この人の映像はただ絵的にグラフィカルというのでなく、
中心に情念のようなものや人間臭さがあるので、
デザインに血が通って肉付けされて、それがすこぶる味わい深く、
目もココロもは釘付けになりグイグイ引き込まれます。
本作のストーリーは狂犬病のようなドッグ病が蔓延したことを理由に、
猫派の市長が犬を飼うことを禁止し、市民が飼っていた犬は残らず
ゴミの島に隔離されてしまい、さらにその犬たちを屠殺する計画もあるという。
主人公の少年アタリは小型飛行機で単身島に乗り込み、愛犬を探すとともに
ほかの高校生たちと連携し、ドッグ病が実は市長の策略であることを暴き、
市長の暴挙から島や市、人や犬たちを解放するというストーリー。
第68回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞しました。
人形とは思えない繊細な表情や画面デザインのおもしろさと
ドラマティックな音でぐんぐん引き込まれる映画ですが、
舞台が日本の架空都市メガ崎市で、当然、人も日本人という設定も興味深い。
監督のウェス・アンダーソンが日本好きだから、らしいのですが、
声優にオノ・ヨーコや渡辺謙、夏木マリ、野田洋次郎(RADWINPS)、
UAと村上淳の息子、村上虹郎も出ていてそれも注目です。
そして、犬たちの声はすべて英語圏の俳優で、
それが全員おっさんぽくて、そこもまたおもしろい。
日本だったら人気の声優はみんなイケメンか、
イケメンに聞こえるセクシーボイスだったりして、
アニメを見ていてもメインキャラクターは全員、
イケメンしか思いうかばない声です。
しかもアニメといえば独特のオーバーな口調が常識ですが、
この「犬ケ島」では、冴えないおっさんしか思いうかばない声の犬たちが
ボソボソと抑揚のない口調で話しているので、それもこの映画の魅力です。
そういえばあのピーター・ラビットの映画版も、
ピーターの声はイケメンでも若々しくもない、太目のおっさん俳優が演じていて、
そちらもすこぶるいい味が出ていました。
ちなみにピーター・ラビットの日本語吹き替え版の声は千葉雄大。
少年ぽさの残るイケメンです。
西洋と東洋の価値観の違いを感じさせます。

さて、このウェス・アンダーソン監督、過去に何度か、
あのプラダとコラボで映像作品を撮っています。
ひとつは「カステロ・カヴァルカンティ(2013年)」
時代設定は1955年、舞台はイタリアの小さな町の夜。
広場に面して小さなバーがあり、屋外に出したテーブルで
近所の親父さんたちが飲んでいる。
そこにカーレースの車が何台もやってきて粉塵を上げて通り過ぎていく。
すると一台のレースカーが広場のキリスト像に衝突。
ドライバーに怪我はなかったけれど、車は駄目になってレースを続けられなくなり、
親父たちのテーブルに混ざって飲み始めたドライバー、
1人の親父が親戚だったことが判明します。
なんてこったい、俺がずっと会いたかった人だ!
というわけで、ここで事故に合わなければ親戚に会うこともなく、
偶然は必然だ、というようなことがテーマの、8分間のショートフィルム。
全体のトーンや、チネチッタというイタリアの撮影所につくられたセットが、
この監督の世界観そのものでドラマティックです。
プラダとコラボということですが、ドライバーのレーシングスーツの背中に
PRADAと入っているのみで、あとは監督のいつもの世界。
ファッショナブルでもモードぽくもありません。
それが逆に、プラダって粋な会社だと思わせます。
プラダはその後、「キャンディ・ロー 」というフレグランスのショートフィルムも彼に依頼。
さらに、2016年にはプラダ財団が運営するアート複合施設「プラダ財団ミラノ」内に
監督がインテリアをデザインした「バール・ルーチェ」がオープン。
まさに監督の、レトロ&キッチュな映画のような世界に浸れる店です。
50年代のイタリア映画界の巨匠、ビットリオ・デ・シーカなどの映像も参考にしているそうで、
ウェスのファンのみならず50年代のイタリア映画好きなら狂喜乱舞しそうな店。
2016年にはH&Mのクリスマスキャンペーンのショートフィルムも手がけていますが、
これが列車内が舞台で、監督の作品である「ダージリン急行」が
もう少しスマートになってアクが抜けた感じのビジュアル。
でも、これまたとくにファッショナブルな人やモノが登場するわけでもなく、
ファッションがファッションのみではなく、ライフスタイルであるということ、
ひとつのトレンドやアイテムだけをアピールする時代ではないということを、
これらの映像を選んだブランドが物語っています。

ちなみに、キャンディ・ローの姉妹品、
キャンディというオードトワレがうちにあったので試しに手首に吹きかけてみました。
好みのバニラ系でいい香り。と思いつつ、さて仕事しましょと思ったら。

くっさーーーーー。

くさくて仕事にならん。
まさに香害。やはりフレグランスはリフレッシュしたいときや
遊びたいときに楽しむもので、
地味な仕事には向かないとキモに命じました。

ところで、汗だくでニオイが気になるときは、
ほんの少し香りのあるデオドラントシートで汗をぬぐってみることをおすすめします。
嫌味なほど、あるいは香害になるほどキツくなく、
かすかにいい香りのするシートを使えば、
夏でも涼しげで爽やかな印象になるはずです。
暑さ厳しき折、ご自愛ください。

*写真は、「犬ケ島」のパンフレットです。
このワンコたちがどいつもこいつもクセモノ。
中央下段が主人公の少年、小林アタリ。両隣がカギを握る存在。
アタリの上がセクシーな美女犬、ナツメグ。
犬たちの前職はチャンピオンドッグや曲芸のスターなどさまざま。

この夏イチバン暑いスタイルの祭典に参戦


ワールドカップでの西野ジャパンの大健闘に日本中が沸いています。
そんな暑いプレ夏。
今季もメンズファッションの祭典的展示会、PITTI UOMOが、
イタリア・フィレンツェで、6/12~15にわたり開催されました。

今回、PITTIが掲げたテーマは「PITTI OPTICAL POWER」
OPTICALとは、視覚の、視覚的な/光学の、光学上の/可視光線の、可視光で見える、
などを意味する英語の形容詞です。
ストライプを互い違いに組み合わせたり、波型にウェーブを持たせることで
ただのストライプではなくなり、
視覚的効果の高いヴィジュアルができあがります。
1960年代中期に、OPTIKAL ART=OP ARTとしてひとつのジャンルが誕生し、
ヴィクトル・ヴァザルリのような代表的なアーティストを生み出しています。
以来、ファッションでもオプティカル的な柄は、
個性的なモチーフとして繰り返し使われてきました。
最近はオプティカルなモチーフと泰西名画に登場するような、
クラシカルな花柄をあわせたりするのがトレンドになっています。

今回、PITTIの会場周辺はオプティカルなモチーフを打ち出した
デコレーションが施され、テーマの頭文字をとった「POP」というワードの効果も相まって、
心弾むようなポップで楽しげな雰囲気。
一筋縄ではいかない世界情勢の心配な要素を打ち破ろうとするかのような、
イタリアファンション業界の気概を感じさせます。
ファッションは、楽しみを与えてくれるアミューズメントであるとともに、
心を強くしてくれるソフトなアーマー(鎧)のようなもの。
PITTIのような世界的な展示会には、
チャーミングでスタイリッシュなアーマーをまとった戦士たちが世界各国から集結します。
もちろん、我らが土井縫工所チームも参戦しました。
さっそく、代表メンバーのPITTI視察レポをお送りいたします。

「今回は2019年春夏に向けての展示です。
SSということもあって、全体的にカジュアルな傾向が見られました。
昨年のサファリ、ミリタリー調に加え、オープンシャツやプルオーバーなど、
リラックス感のあるリゾートスタイルの提案が目立ちました。
素材に関しても、サファリやリゾートなどの流れから、各社ともリネンやコットンリネンを提案していました。
柄は昨年に続き、英国調を中心としたチェックのほか、今年は特にプリントの提案が目立っていました。定番の小紋やフラワー柄はじめ、大柄のトロピカルなリゾート柄やボタニカル調など、動きがあって自然味あふれるテキスタイルが打ち出されていました。
また、太幅のストライプをプリントで表現した柄も、各社で取り扱われていたのが印象にあります。
カラーに関しては、ドレスはやはり基本的にホワイトかブルー系ですね。
カジュアルはブルー系に加え、ベージュ系やブラウン系が、すっかり定番になった様子です。
加えて、前回、目立ったグリーン系、オレンジ系、レッド・ピンク系は、今回も継続して見られます。
特に、イエロー・マスタード系の存在が印象的でした。メインカラーとアクセントカラーともども、強く打ち出しているブランドが多くありました。
SSでもAWと変わらず、メインの色味はグレイッシュで落ち着いているものでした。
マスタードやカーキ、スモーキーピンク、エクリュなど、スモーキーな処理で上品なテイストになっています。
一方、プリントはSSらしい鮮やかなマルチカラーストライプなども見られました。
ジャケットやパンツもカジュアルでリラックス感を持たせつつも、崩しすぎない仕立てや色使い。
全体的な着こなしは、クラシックで上品にまとめるという流れです。
これは前回までと同様のラインで、2019年SSも継続すると見られます」

以上、土井縫工所・日本代表のPITTI視察報告です。
毎回、雑誌やネットのファッションページを賑わせるPITTIの洒落男たち。
土井縫工所メンバーも、イタリアンやフレンチ、ブリティッシュのダンディーたちと
互角に張り合う洒落男ぶりです。
ドレスとカジュアル、両面のスタイリングを実践しています。

※写真は、
上段2点/会場周辺の光景
中段3点/伊達男たち。ペアルックもこれならスタイリッシュ。
下段左/土井縫工所代表メンバー・トリオの勇姿
下段/PITTI運営スタッフの公式Tシャツ。メガネもオプティカルモチーフ。足元もスペルガのオプティカル柄のスニーカーでした。

なかなか話せるヤツ。モフモフなAI 希望


すでに沖縄から四国くらいまでが梅雨入りしたといいます。
関東はまだ宣言が出されていないのですが、
曇り空が続いています。
今にも降り出しそうな空模様に、出かける前、
降られてもいい靴でいこうかどうか迷いました。
グーグルに、「今日、雨降る?」と聞いてみたら、
「今日、〇〇(私の住んでいる小さな街の名前です)は、雨は降りません、
最高気温は26度です」
と教えてくれました。
ほんまかいな、とちょっと思いつつも、安心して布靴ででかけましたが、
実際、雨は降らず。
最近、車と会話するテレビCMがあります。
現在はまだ、音声アシスタントAIがドライバーと会話するくらいですが、
あと何年かしたら、車に乗って「海が見えるカフェに行きたい」といえば、
車が自動運転して、連れて行ってくれる時代がきます。
高齢化社会で人生百年時代と言われる昨今、未来に期待が膨らみます。

一時期よく言われていた”IT”は、情報技術(information technology)を意味しますが、
代わって近頃よく目にするのが”IoT” (internet of things)です。
モノがすべてインターネットにつながる状況のことを意味していて、
今ならさしずめ「音楽かけて」といえば、かけてくれるスマートスピーカーなどが代表的です。
音楽なんて自分で選んでかければいいし、
電気も自分で消すこともいとわない(スマートスピーカーは電気も消してくれる)。
ただ、いつも思うのは、ぬいぐるみとかに会話機能を持たせられるAI装置を、
あと付けできるようになればいいのに、ということ。
AI搭載のロボットは、みんなツルツルピカピカしていて、
それはそれでかわいいのでしょうけれど、
モフモフした感触や触って柔らかいモノ好きな人にはどうにも。
お気に入りのモフモフしたぬいぐるみに、AIが搭載できて会話できれば、
こんなに都合のいいことはないと思うのですが。
心を癒やすための犬や猫をセラピーアニマルといったりしますが、
高齢の方などは、実際に動物を飼うとなると制約もあったり手間もかかります。
触り心地のいい、抱きしめればギュッという感触のある、
モフモフのぬいぐるみは話し相手に最適だと思います。

ぬいぐるみは趣味じゃないし、という方には、
お気に入りのスーツやバッグに、会話機能をあと付けするとか。
「あら?今日ちょっと疲れてます?履き方、元気ないっすよ」なんてズボンに言われたり、
「スマホ、忘れてます!今日は深夜帰宅予定ですから、充電器も持ったほうがいいですよ」
なんてバッグに怒られたり。
商品名は「おしゃべり番長」。どこかベンチャー企業が開発してくれないですかね。

必需品としては、私の好みを知り尽くしたAIクローゼットの登場を待ちたいところ。
それの前に立てば、その日の予定に合わせて最適な服を選んでくれて、
(もちろん、自分で選ぶようなコーディネートであることが必須。
ときたま誤作動して、キテレツなカッコになったりしたら、
それはそれでウケるけれど、そこはやっぱりやり直していただきたい)
クローゼットの中から、ここが肝心なのですが、
さっとワンセットを取り出してくれる。
一日の終りには、脱いだ服をクローゼットの所定の位置に置けば、
クローゼット内にセットされたロボットアームが、
服をハンガーにかけるなり畳んで棚部分に設置してくれる。
クリーニングや洗濯が必要だとAIが判断したものは、
ポッとクローゼット外に放り出されたりして。
とにかくうちのような混沌としたクローゼットに頭を突っ込み、
「あのシャツ、どこ?ないないない、
あれが着たいのに、わー、ないからもうこっちでいいや」
的な事態に陥りやすい人にとっては、こんなAIクローゼットに、
服を管理してもらったら本当に大助かりです。
商品名は「クローゼット奉行」。どこかベンチャー企業が開発してくれないですかね。

*写真は、某ショッピングセンターにいた身長170cmくらいの大きなテディベア。
この子が話したらなかなかのものです。

元気になれる料理や服を見つけることがポイント


先日、近所のTSUTAYAが閉店してしまいました。
「20年間ありがとうございました」
という貼り紙をガラス戸に残して。
オープン当時はCDやDVDをレンタルするために、毎週のように行っていました。
映画館に行くまでもないけれど観たい映画や、
観たかったけれど見逃していた過去の映画、
買うほどではないけれど聴きたいアルバム、
そんなものをどれだけ借りたでしょう。
母や、当時、小学校低学年だった娘は、
欲しいものを店のリクエストカードに書いて出したりするほどの
ヘビーユーザーでした。
そのうち、you-tubeが生まれ、
100円単位で音源をダウンロードできる音楽配信サービスが生まれ、
月額1000円以下で映画やドラマが見放題の動画配信サービスが生まれ、
時代は、「ちょっと聴きたい、観たい」という、「ちょっと」くらいの欲求を、
TSUTAYA以外で満たせるようになりました。
考えてみたら、ここ10年くらい、TSUTAYAにDVDやCDを借りに行くことも
なくなっていたと気づきました。
最後に借りたのは、インタビューするための、とあるミュージシャン&俳優さんの
CDだったなあと懐かしく思い出しました。
閉店前に偶然行ったときは、小売用のCDやDVDコーナーがなくなっていて、
コミックが並んでいたので、それはそれで時代が変わったと思っていたのですが、
ついに閉店してしまうとは。
一方、都心のSCなどに入っているTSUTAYA ✕ スターバックスの
ブックカフェはいつも満員で空いている席を探すのが大変なほど。
うちの近所のTSUTAYAも大きいので、ブックカフェに模様替えしてくれる日を
心待ちにいていたのですが、おしゃれな街ではないので無理な話でした。
ともあれ、長年親しんできた店がなくなるのは、
過去の優しい記憶が遠のいて行くようで寂しい気持ちになります。
母も、小学生の娘も今はもういません。
母は2年前に亡くなり、娘は20代の大人になってしまいました。
同系列の店舗が少し形を変えて大繁盛しているのになあ、と思うと、
残念感もひとしお。

TSUTAYAや個人経営の書店などが閉店するのは、
音源や動画の配信サービスやネット通販の影響が大きいし、
それは仕方がないのかと思うのですが、
その一方、最近よく聞くのは、
ポリシーのある個人経営の喫茶店やレストランはつぶれないという話。
いくら近所にチェーン店の喫茶店やレストランができても、
長年、近隣の住民の舌や胃袋をつかんできた味は、取替がきかないので、ということ。
やっぱりファミレスと老舗キッチンでは、ハンバーグひとつとっても
全然味が違います。
4年ほど前に、偶然入ったイタリアンレストランで、
隣に座っていた老婦人のお客さんが帰り際、オーナーシェフのおじさんに
「じゃあ、また今度、いつ来れるかわからないけど、
マスター、がっばっててよね。絶対また来るから。
ここに来てこれ食べるのを長生きの目標にしてるんだから」と。
話の内容では、昔、この近所に住んでいて、しょっちゅう来ていたものの、
遠方の地方に引っ越して以来、なかなか来れなくなってしまったらしい。
それでも東京にくるたび、想い出の味を求めてやってくる。
もちろん、記憶の味は美化されるとはいえ、
それでも久しぶりに食べてみて、もし変わってしまっていたら、
もうそれでおしまい。
いくらそれまでおいしくても、一度ダメだったら、人はすぐに離れてしまう。
そしてもう戻ってこない。
それは、「予約の取れない店」のオーナーシェフの方々が異口同音に口にする言葉です。
それくらい、おいしいお店とお客さんとの関係は、
真剣勝負、一期一会、の間柄といえます。
やっぱり、チェーン店のマニュアルが作り上げる味ではなく、
オーナーシェフが生み出した、その人だけが作る味という強みなんですね。

最近、新しいカフェに行くと、コースターやレシートに
「Thank You!」とか「Have a nice Tea」とか手書きで書いてあったりします。
ハートやスマイルマークのイラストが添えられていたり。
これも、人と人とのふれあいを大事にしようという作戦なでしょう。

そういえば、日本を代表する総合商社のテレビコマーシャルの宣伝コピーが、
「一人の商人」という。
巨大な商社を矮小化して「個人のつながり」をアピールしています。
大手流通グループや大手飲食店チェーンが経営する店舗ばかりが林立し、
個人商店が激減している昨今。
こんな時代だからこそ個人のチカラが試されているのでしょうし、
誠実で情熱的かつ魅力的な個人商店は、時代の荒波にも負けず、
海を渡って行けるのかも知れません。

最近はテレビのようなマスメディアにあまり人気がなくて、
you-tubeやニコニコ動画のようなものをワカモノたちは支持しています。
それも、半ば素人っぽいヒトが芸を見せたり解説していたり。
有名人もいれば、近所のスーパーや家電量販店のお兄さんもいます。
そうしたヒトたちが語りかけてくる世界は、
ちょっとマンツーマンであるような錯覚を持たせてくれます。
テレビに出てくるアイドルではなく、自分たちしか知らない地下アイドルに
夢中になる人たちや、あまりorほとんど知られていない役者さんたちが
登場する芝居やミュージカルの舞台に通い詰める人たち。
巨大組織化されてマニュアル化されたものでなく、
みんなヒト肌を求めてしまう時代なのかも知れません。
マニュアル化されたものはどこでもいつでも誰でも手に入れられる。
でも、個人のヒト肌は、そのときそこにいるヒトでないと触れることはできない。
それはかなりスリリングで特権的と思わせてくれる体験なのだと思います。
固定客のいるレストランや舞台に、遠方からでもヒトが通うのは、
そこでしか味わえない料理や世界観があるから。
作り手のエネルギーを味わいたくてヒトは通い、
作り手のほうも顧客からエネルギーをもらう。
理想的な循環によって互いに前に進んでいけるのかも。

写真はうちから電車で15分くらいのところにある
チェコ料理店のメニューです。
ビーツのミックスサラダとカマンベールチーズのマリネ。
これがめちゃくちゃウマイ!
メインディッシュのプレートも取り皿もこじんまりしていて、
トレンド最先端のレストランのような、広大な皿に前菜やメインがちんまり、
という感じでないところも家庭的で好感持てます。
ここにしかない味が恋しくなって、気持ちが疲れると行きたくなります。
そういう味と、そういう音楽と、そういう服に出会えれば、
多少気持ちが折れそうになっても、前に進んで行ける気がします。
もちろん、その3つのワードは、ヒトそれそれちがいましょうけれど、
ほかにはないと思えるものを自分で見つけて味わって元気になれるヒトは、
とても幸運だと思うのです。

 

  

麻のシャツは、夏のひなたの匂い

もはや初夏を思わせる日差しに、輝きを放つ新緑。
風も心地よく、一年でも一番快適な季節になりました。
新卒の方々や、移動、転勤などで新しい環境を迎えた方々も
そろそろ馴染んできた頃でしょうか?

GWは最大9日間と言われる今年。
うちはカレンダー通りですが、何か?!という方々も、
やっぱりこの時季はウキウキしているのでは?

さて、4月に入って列島は相変わらずに異常気象に見舞われ、
夏日の翌日が冬日、みたいな、やっかいな日々が続いておりました。
それでもやっと初夏らしい陽気が定着した今日このごろ。
慌てクローゼットにしまいこんでいた夏物を取り出している状況です。

去年、活躍してくれた麻のシャツ。
1年前の初夏から夏にかけての日々が思い起こされます。
麻の服はいつでもひなたのにおいがします。

洗えば洗うほど肌に馴染んで着やすくなるのが麻の魅力。
麻を使った生活用品とヒトの歴史は古く、
日本でいえば麻縄は縄文時代から、
衣服は弥生時代から使われていたと見られ、
当時の遺跡から麻を使ったものが発掘されているとか。
日本のみならず、世界中で麻はもっとも古いつきあいのある繊維で、
しばしば神事に関係する衣服や用品に使われていたのも、
世界で共通しているようです。
繊維として質や見た目がよく、
丈夫であることもその要因だったかもしれませんね。
人類と麻は、もう1万年もつきあっていることになります。

現代の麻といえば、リネン(亜麻=フラックス)またはラミー(苧麻=イラクサ)、
ヘンプ(大麻)。
いずれも、茎の表面にある繊維を収穫して糸に仕上げます。
質感や肌触りに野性味があるラミーや大麻に比べて、
リネンは光沢や質感、肌触りも抜群で、いかにも上質な繊維です。
高級品は絹と同じ値段になると言われます。
ちなみに、現代では何かと世間を騒がせることの多い大麻は、
日本では古くから衣服や神事の用品の素材として使われていました。
日本の大麻は幻覚作用の成分が少なく、
もっぱら繊維に加工するために栽培されていたようです。

麻の質は原料と、その原料を糸にする技術、糸を繊維にする技術の
すべてが整わないと高級素材にならないのはもちろんですが、
とくに原材料の質と紡績技術が仕上がりを大きく左右すると言われます。

現在、リネンの原料となる亜麻=フラックスの生産地はおもに、
フランス北部やベルギー、ロシア、東欧諸国、中国。
とくにフランス産のフラックスは上質とされます。

素材としての麻の特徴で、まずあげられるのが涼しさ。
麻の生地に触れると、感触がひんやりしています。
加えて、天然の植物繊維ならではの通気性や吸湿性があり、
汗などの水分が蒸発しやすく乾きやすいという利点もあります。
要するに、蒸し蒸しして高温多湿な日本の夏には最適な素材なのです。
最近は、そうした性質を持つ化学繊維がたくさんありますが、
やはり天然素材の肌触りは格別。
しかも、100%の化学繊維のシャツとはまったく異なる、
高級素材としての格があります。

そんな日本の夏の強い味方、麻のシャツのシーズンがやってきました。
土井縫工所の麻のドレスシャツは、
高級リネンの代名詞であるHerdmans Linenを使用。
フランス産の良質な亜麻=フラックスを原料に、
伝統的なアイリッシュリネンの紡績技術を用いて織られた生地です。
吸湿・速乾・通気性に優れていることはもちろん、
上質なリネン生地特有のネップや節が、質感に味わいを与えています。
その天然の風合が生む色気は、ほかの素材には見られないもの。
大人の男の魅力がその素材から匂い立つような、リネンのドレスシャツ。
今季はとくに、毎シーズン人気の定番色、ホワイトやブルーに加え、
今もっとも注目されているカラーである、ビビッドなイエローが新登場。
ノリをきかせてピシッとさせたスタイリングで、
ブリティッシュをキメるもよし、
洗いざらして独特の風合いや風格を見せて
イタリアンを楽しむスタイリングもよし。
爽やかで元気が出るイエローやブルーを
今夏のコーディネートのポイントにしてみては?


また、今回は夏のドレススタイルに最適なレノクロスも登場。
生地を交互に絡ませながら織る特殊な素材のレノクロスは、
生地の目が粗くなり、特有の凹凸感とメッシュ構造を持ちます。
そのため通気性がよくなり、伸縮もしやすく
シワにもなりにくいという、
ビジネスシーンのお役立ち素材といえます。
土井縫工所ではさらに、国内最高クラスのコットンである、
ロイヤルカリビアンコットンで織り上げたレノクロス素材を採用。
仕立てはもちろん土井縫工所ならではの上品なドレス仕様で、

快適さと上品さを両立したワンランク上の製品になっています。

今年もまた猛暑という長期予報が出ています。
オンタイムのクールビズにもオフタイムのドレスカジュアルにも、
幅広く対応できるリネン&レノクロスのドレスシャツは
夏の最強アイテムです。
強いうえにエレガントな武器で、夏も涼しげに!

着せ替えAIの登場、心待ちの日々

東京が夏の暑さだったとき、北海道は零下で大雪だったことがありました。
ところが2〜3日前は東京が冬の寒さで、北海道は春のポカポカ陽気。
そんな春先ですが、みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。

新卒の方々は、慣れない新生活の中、就活生を見かけては、
昨年の大変さを思い起こされていらっしゃるのでは?
先日、羽田空港のベンチで就活生の女子の隣りに座りました。
彼女は膝にお弁当箱を乗せ、一人で食事をしていました。
真隣だったので一瞬目に入ってきたお弁当箱は
紺色の2段のもので、おかずがたくさん詰まっていました。
それを膝に乗せ、背筋をすっと伸ばして静かに食事している彼女。
お行儀が良くてきれいな食べ方です。
お弁当はお母さんとか誰かほかの人が作ったのでしょうか?
自分で作ったものでしょうか?
栄養と愛情がたっぷり詰まっていそうなお弁当箱に、
彼女の就活の成功を祈りました。
それにしてもうまそーなお弁当だったなあ。笑

さて、最近、仕事が重なっているところに、ロングインタビューを必要とする
仕事の依頼がありました。
インタビュー自体は全然問題はないのですが、
録音した音声を聞き取って文字に起こす、
いわゆる「テープ起こし」くらい手間のかかる作業はありません。
私の場合は確実に聞き取りたいタイプで、
聞き取りにくい言葉は何度も何度もテープを聴き直して文字化しようとします。
まぁ今はテープではなく、ICレコーダーなどに録音して、
その音声データをパソコンに取り込み、itunesなどで再生して聞き取るスタイルですが。
もう、止めちゃ再生して聞き取って書き、同じところを巻き戻して、
また止めちゃ再生して書くという、地道な作業の連続で、
たとえば録音時間が1時間だったとしても2〜3倍の時間がかかります。
余裕があればそれでもいいのですが、たまたまほかの案件も詰まっていたので、
どうやったら効率的にできるか考えました。
そうだ!こういうときこそ音声入力をすればよいのでは?と思って、
パソコンのテキストアプリのマイクをオンにしてICレコーダーの音声を聞かせました。
が、うんでもすんでもない。
データじゃダメ? 肉声じゃないとダメということでしょうか?
なかなか贅沢なやつです。
そこで、ICレコーダーの音声を流し、その言葉を私がくり返して話し、
パソコンに聞き取らせてテキスト化するという、もう、デジタル化されてるのか
アナログのままなのか、わけのわからない仕事ぶりです。
それでも、この方法によって、かなりの時間短縮に成功。
AIにテキスト化してもらった資料をもとに原稿に仕上げて、
無事、締切に間に合いました。
音声の聞き取り能力も結構正確で驚きます。
でも中には、すごくお馬鹿な変換をするときも。
そんなときは「あんた馬鹿なんじゃないの!」と腹立ち紛れに言ってみると、
「あんた馬鹿なんじゃないの」と、返されます。
そこだけはしっかり正確にテキスト化するので、余計腹が立ちます。
ちなみに、「できるかなあ」などの場合、語尾の「あ」をちょっと伸ばし気味に言うと、
小文字で印字されたりします。どういう気の使い方なんでしょうか?

メールで情報をやり取りしている仕事相手の人から電話がありました。
登録していないので番号が表示されたのですが、
会話が終わって電話を切って見ると、
番号表示のところに相手の名前が出ているではありませんか。
「ひょっとしてこの人?iPhoneがメールの中からこの電話番号見つけたよ!」
的なことまで表示しています。もう「エライ?エライ?」と言わんばかり。
そく登録しましたが、気がつけば、AIに助けてもらっている生活です。

忙しい時はキッチンでお茶を入れているときも、iPhoneを手にして、
テキストやPDFを見て確認しながら文章を考えたりします。
そんな時に、文章のどこかを選択して、コピーの指示をしたとする。
続いてほかの場所にペーストをする前に、全然別の作業、たとえばガスの火を止める、
お湯をポットに注ぐ、などの作業をしたりするとき、あれ?と思ったりします。
コピーするべき内容は今、自分の指先にあるような錯覚に陥り、
ペーストをする前に手でほかのものを触ったり洗ったりしたら、
その内容はどこかに行ってしまうんじゃないか、消えちゃうんじゃないか、など、
一瞬心配になったりする究極のアナログ人。
で、いろいろなことをしたあと、10分後くらいにペーストすると、
私の指先から内容が流れ落ちたかのように、ちゃんとそこに移される。
FAXが流通しはじめた頃、送信した紙が電線に乗って流れていく光景を想像すると
書いていた作家がいました。
今の私も、AI生活にとまどいつつ、なかなか楽しんでいます。

行きつけの薬局にペッパーくんがいて、
「唐突だけれどお天気の話しをしませんか?」とか話しかけて来ます。
たいがい全員に無視されていて、ちょっとかわいそう。
将来的に、ヒト型AIは一家に一台的に、生活に入り込んでいるのかも知れません。
荷物を受け取っておきました、とか、今日も野菜不足です、とか、
気温が何度で肌寒いです、上着は持ちましたか?、とか言ったりするんでしょうね。
「なるべく早く帰ってきてくださいね、寂しいから」
とかうざいことをいう設定にできたり、
着せ替えできて、好みの服を着せられるタイプとか。
それで顔がイケメンや美女だったら、ますます未婚率が増えそうです。

*4/19追記

着せ替えのところで書くべきことをうっかりしていました。
AIロボットの顔やボディに、モニターのような機能があれば、
たとえば好みの顔を映し出せるし、好みの服を着せることができます。
好きなスタイルをさせることはもちろん、
オンラインのサイトでルックを見て「これいいけど、似合うかなあ」
と迷うアイテムの画像データをそのロボットにダウンロードさせて着せてみる。
その頃には画像のみでなく、オンラインショップで見られるルックのアイテムが
みんな動画で表示されるようになっているかもしれませんし、
それを、あらかじめオーナーのボディサイズや特徴をインプットされたロボットが
バーチャルに試着して動いたりすれば、
後ろとかサイドからも見られて、これはイケル!とか、こりゃ無理だ、とか、一目瞭然。
買って失敗ということも限りなくゼロに近づくのでは?
と、試着嫌いで、後悔率高めの方(私)には、早期の実現が待ち望まれる着せ替えAIです。

*写真は夜の銀座です。最近、光るビルの多いこと。
これもインバウンドを意識してのことでしょうか?

西洋的エレガンスにボロ穴を開けたコレクション

少女漫画のモチーフをプリントした
コムデギャルソンのワンピースを着ている人を見かけました。
昭和30年代に爆発的人気があった、大きな瞳に星が輝くタイプの少女の絵で、
高橋真琴の耽美的な作品です。
私も漫画を読み、便箋や封筒、ハンカチなどの高橋真琴グッズを集めていました。
とはいえ、いわゆる昭和の少女漫画のビジュアルは、
ファッション的ビジュアルと対極にあると思っていたのですが、
コムデギャルソンはなんなくそれをスタイル化してしまいました。

コムデギャルソンといえば、昔からファッションとアートが融合した
独自の世界を見せてくれる貴重なブランドです。
2018SSは、その高橋真琴の少女漫画モチーフを大胆に配した作品や、
野菜や果物を寄せ集めて描いた摩訶不思議な肖像画で知られる
ジュゼッペ・アルチンボルドのモチーフを配した作品などで、
相変わらずファッションが持つ創造力や可能性を見せてくれました。
近頃発表された2018-19FWも相変わらずダイナミックで、
異素材、異色、異柄の布が何枚も何枚も重ね合わされています。
まるでお相撲さんのコスプレの肉襦袢のようなボリューミーなトレーナーの下から、
繊細なレースを幾重も重ねたスカートが見えていたり。
種類の違うレースやフリルが何枚もモデルの体の上にうず高く盛り上がり、
着ているというよりまるでレースとフリルの塊が、
覆いかぶさっているようなドレスなど。
形はダイナミックだし、使われている布もミルフィーユのように重なり、
中には裁断後の布を積み上げてそこから首を出しているようにも見えるトップスなども。
とにかく、そのフォルムに感動するとともに、
どうやって着るんだろう?実際に着られるのか?
それより、川久保さんは本当に、これを着て歩いて欲しいと思っているのか?
など、考えてしまうデザインばかりでした。
もちろん、コレクションと実際の商品展開は異なることもあります。
にしても、ギャルソンの提案はいつだって胸を揺さぶられる力があります。

思えば、コムデギャルソンが、パリコレに打って出て、
「ボロルック」とか「動くアート」とか「西洋的エレガンスへの挑戦状」とか、
賛否両論を巻き起こしたのは、もう40年近くも前のこと。
パリコレが代表する近代のフレンチファッションは、
1858年にシャルル=フレデリック・ウォルトがはじめたオートクチュールが元祖です。
オートクチュールはいうまでもなく一握りの富豪の夫人や令嬢たちが、
高級車のような値段の注文服を作ることで成り立つシステム。
いわば夫人たちは、富豪の夫たちの資産によって、
美しく優雅で豪華に仕立て上げられていたのです。
それは夫たちのパワーの誇示でもあったかも知れません。
夫人たちも競ってより豪華な服を注文し、
その注文や欲望に答えるべく、デザイナーたちは、
技術やデザインや仕立てを競い合って、
結果的にファッションの技術や可能性がどんどん進歩していったのです。
そこにあるのは限りない欲望であったかも知れません。
美しい女性は、もっと美しく見られたいという思い、
もっとセクシーで魅惑的で、夫をはじめ男性たちから愛されたい。
彼女たちは攻めの姿勢であると同時に
限りなく受け身でもあったように思います。
そんなパリコレに日本から東風を吹き込んだのが、
コムデギャルソンでありヨウジ・ヤマモトです。
黒い服にたくさん穴の開いた服は、西洋的エレガンスの観点から見れば、
美しくもセクシーでもなく、ただ貧しそうなだけでした。
それ以前にパンクが登場し、穴の開いたTシャツやセーターなどのファッションはありましたが、
あくまでもストリートファッションで、パリコレには登場していませんでした。
かくして、女性が男性に美しさやセクシーさをアピールするための、
極めて野性的かつ人間的なファッションの市に、
ほとんどの男性が引いてしまうような、
ファッションを持ち込んだのです。
コムデギャルソンの服は、男性の財産と庇護のもとで、
エレガントに生活する女性のための服ではなく、
自分の価値観で行動する女性のための服でした。
それが、その昔「ゲイシャガール」と言われたほど、
受け身で女らしいと思われていた日本から発信されたことは、
とても興味深いことです。
次元が違うかも知れませんが、一時、渋谷に出現したヤマンバギャルなども、
男性から見た美しさやセクシーさをまったく度外視して、
自分たち独自の価値観で、あっと驚くメイクをしていました。
ああいう女の子たちが生まれるのが、まだまだ男性社会の日本から、
ということも、とても興味深いと思います。

ちなみに、ギャルソンのコレクションの中には
ものすごく女らしいフリフリドレスを身頃全面にプリントした、
シンプルなTシャツ型ワンピースというのもありました。
これまたブラックジョークのような作品です。

伝統を守ることと新しいものを生むこと。
どちらも同じくらい強力なパワーが必要なのだと思う、春です。

ブックカフェのセレクトショップ的役割


3月も早、半ばを過ぎました。
列島南部では桜の開花宣言も聞かれます。
とはいえ、暖かくなったと思えば、また氷雨が降るというような、
相変わらず振り幅の大きい天候です。

そんななか、この時季の楽しみは、桜はもちろん、
街なかで出くわす、さまざまな花々。
ボケや梅からはじまり、椿やハクモクレン、枝垂れ梅などが、
次々に開花して、冬枯れの景色に色を添えてくれます。
枯れた木々が天空に裸の枝を伸ばしているのも
なかなか渋くて好きなのですが、
やはりそこに花が咲くと、一気に春のエネルギーを感じて、
ウキウキしてしまいます。
仕事の合間、居心地のよさそうなカフェでひと休み、ついでに読書。
しばしのリフレッシュです。
本屋と見ると、ともかく入ってみるのも楽しみのひとつですが、
最近は街なかで本屋さんに出くわすことがあまりなくなりました。
どんな店でも、あってくれるだけでもありがたい。
と思える昨今。
「ああ、ここはいい本屋さんだ」と思える書店が、
ひさしぶりに行ってみると閉店していたということも多くて、
本当に寂しい限りです。
貼り紙を読むと「本が売れない昨今、なんとかがんばって来ましたが、
力尽きました」と書いてあった店もあり、
そういえばおじいさん・おばあさんの2人で店番してたっけ、
おばあさん、お釣りを間違えて多くくれちゃったときがあって、
慌てて返したら、あらまあ、そう?と恥ずかしそうに笑ってたっけ。
その様子を思い出して胸が痛くなりました。
全国の本屋さんは、ここ20年くらいで1万軒近く減っているそうです。
うちの近所の駅前に4軒あった本屋も、今は1軒を残すのみ。
両隣の駅には、なんと一軒もなくなってしまいました。
一方、SCなどではブックカフェが増えていて、
いつもヒトで賑わっています。
本屋さんがつぶれる原因はAmazonなどの通販サイトに押されて、という
のがメインと言われています。
ネットで本を買う理由は、近所の書店や、相当大きい書店にも
在庫がないものが、ほぼかならずあって、
最短その日、あるいは翌日には手に入る、という点。
そんな思いをして本を買う理由は?
読みたいから、あるいは資料で必要だから。
ネットでたいがいのものは読める、調べられる時代に、
紙媒体の本を欲しがる。
そんなヒトに限って本が好き、すなわち本屋が大好き、という率が高い。
つまり、本屋さんを殺しているのは、
ほかならない本好きや本屋好きではないのか?と私は思っています。
でも、読みたいと思ったら、すぐ読みたい。
この想い、どうしてくれよう。
幸い、うちの駅前には本屋が一軒だけサバイバルしています。
チェーン店でベストセラーと各種ガイドブックと
文庫と新書とコミックスしかないような
特色のない店ですが、それでもあってくれるだけでありがたい。
本屋で本を見る時間は特別なもの。
そして、本を読むということは、別世界を旅するということ。
旅費も宿泊費もいらないし、時空だって超えられる。
それは決して小説だけの話しではなく、
どんな本でも、その世界への旅という意味では同じです。
本屋は、その楽しみの入口を揃えたエリアみたいなもの。
どれが一番おもしろそうか、
たくさんある各入口から、奥のほうを覗くことができる場所です。

スマートホンが普及して以来、子どもの偏差値が下がったと
ニュースで言っていました。
そりゃあね、検索ワードさえ入れれば、一瞬で答えが出てしまう今の時代。
考える事や自力で四方八方手をつくして調べるとか、
ほぼ不要ですから、大人はもちろん、
子どもだって考えないようになっているのでしょう。
私たち一般庶民が、調べ物をインターネットで簡単に
安価に調べられるようになったのは、
20年くらい前からでしょうか?
今の子どもたちは手のひらのスマホやタブレットで世界を知る。
でも、そこから、より広く、より深い世界に行くかどうかは
その子次第であって、紙媒体との差はないようにも思います。
むしろ、もっと専門的にじっくり向き合いたくなったら、
書物にアクセスしようとするのでは?
ファッションも書物も同じ。
どう興味を持って、どこまで追求して楽しむか、ということに、
時代の差はないような気もします。
ファッションアイテムの入手は昔よりずっと簡単になって、
誰もがスタイリッシュなアイテムを素早く、
リーズナブルに入手できるようになったけれど、
借り物感があるヒトは、昔も今の時代も同じ。

10代でファッションに目覚めた少年少女が憧れるもの。
それは、身近なブランド・ショップやセレクトショップだと思います。
店長や販売員のカッコいいスタイリングを真似したり。
そうした「オシャレへの入口」みたいなショップが、
全国でファッション大好きさんたちを育んで来たのだと思うのですが。
これからは、オシャレなブックカフェがもっと出現して、
優秀な本のセレクトショップが増えて、
本大好きさんたちを育んでくれるのでは?
と期待を込めた予想を立てている今日このごろです。

土井縫工所では、
恒例の阪急メンズ大阪POP UP SHOPを開催。
めくるめくオーダーシャツの数々に、実際に触れてみたください!

●イベント期間:3月21日(水)~3月27日(火)

※詳しくは、土井縫工所Blog をご覧ください。

ファブリックと花を愛する男

街を歩くと冬枯れの景色の中、梅の花が咲き始めています。
春の兆しを感じると、わけもなくウキウキします。
季節を先取りする花柄や淡い色彩のアイテムを選びたくなる今日このごろ。

先日、ベルギーのファッションデザイナーの生活を追った
『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』というドキュメンタリー映画を観ました。
公式サイトによれば、
「孤高のファッションデザイナー“ドリス・ヴァン・ノッテン”。彼の創作の謎に迫る――
ベルギー出身の世界的ファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンを追ったドキュメンタリー。
世界のセレブリティやファッションアイコンから愛されているドリス・ヴァン・ノッテン。
パリのグラン・パレで開催された2015春夏レディースコレクションから、
オペラ座で発表した2016/17秋冬メンズコレクションの本番直後までの1年間、
これまで一切の密着取材を断ってきたドリスに初めてカメラが密着。
半年間の準備を経て開催されるショーの舞台裏、アトリエや刺繍工房などの創作の現場、
さらに創作活動を支えるアントワープ郊外の邸宅にもカメラが入り、
完璧主義者で知られるドリスの意外な素顔ものぞかせる。
監督は「マグナム・フォト 世界を変える写真家たち」のライナー・ホルツェマー。
ドリスの2014春夏レディースコレクションで音楽を担当したイギリスのロックバンド
「レディオヘッド」のベーシスト、コリン・グリーンウッドが本作で映画音楽に初挑戦している」。
というもの。
ヨーロッパの古典的な美しさをベースにしながらも、
現代ベルギーの研ぎ澄まされたモダン感覚で表現したアイテムは、
どれもみなためいきが出るほどきれいで上質でスタイリッシュ。
花柄や自然のモチーフがストライプや幾何学模様と融合する、
絶妙なテキスタイルの傾向や刺繍使い、レース使いなど、エレガントかつ魅惑的。
ヨーロッパ系ファストファッションのデザインソースがそこにあります。
一方、オリジナルを生み出すドリスは広告を打たず、スポンサーも持たない、
自身のクリエーションを追求するデザイナーの精魂かけた仕事ぶり。
ショーの舞台裏で誰もが走り回っているようなシーンでも、
ドリスは落ち着いていて静かなトーン。
若手デザイナーにダメ出しするときも穏やか。
少し沈んだ色調の映像によりそう環境音楽のようなBGMという、
静かな表現なのに、とてもエキサイティングな映画でした。
あれだけクリエイティブで繊細なドレスやメンズアイテムを創り上げるドリスの服装は、
いつでも普通のドレスシャツにノータイ、
クルーネックセーター、細コーデュロイやウール、コットンのパンツ。
シャツはホワイトや淡いグレーなどの無地か細いストライプ、
セーターはミドルゲージの無地でシンプルな定番デザイン、
パンツは腰回りにゆとりのあるシルエットのもの。
街なかですれ違っても、まずファッション関係の人とは思えないような、なにげないスタイルです。
映画の中に、彼の公私共にパートナーである男性が登場します。
休暇の際は郊外にある豪邸で、2人で料理をしたり庭から花を切ってきて邸内に活けて飾ります。
邸内はもちろん整然としていて、厳選されたモノだけが置かれていて、さらに、花瓶などは動かすたびに、念入りに位置をチェックし、1cm間隔くらいで置き場所を調整します。
いやはや、これ、やたらな人には到底相手はつとまらないし、よくぞよき伴侶が見つかりましたね、
と大きなお世話なことを思ってしまいました。
ともあれ、その2人の様子は、長年連れ添った気の合う中年夫婦のようで、
お互いへの思いやりや気遣い、敬いの気持ちを感じました。
ショーが終わり、舞台に出て挨拶を済ませると毎回ドリスは、袖で待ち受ける彼とハグ&キス。
毎シーズン、神経を注いで創造する苦労を思うと、
いい人がいてくれて本当によかった、と、またしても大きなお世話な感慨を抱きました。

ところで、ドリスの出身国であるベルギーはLGBT(同性愛や両性愛、性同一性障害)など、
少数派に優しい国で、2003年、世界で二番目に同性婚を合法化しました(世界初はオランダ)。
同国では前首相もゲイをカミングアウトしているとか。
社会の受け入れ体制も整っていて、
産婦人科の不妊治療などでは、「同性カップル」「異性カップル」と分けられていて、
それぞれのスペシャリストが対応しているのだそうです。
同性で不妊治療?と思われるかもしれませんが、つまり同性カップルが、
体外受精や代理出産などで、自分たちの子供を持つべく治療を受けるということ。
結果、パパ2人の家やママ2人の家、一見ママだけど実はパパな家とか、あるいはその逆という、
バリエーション豊かな家庭が生まれて、それでも子供たちは、当人も周りも、
それを自然に受け入れているのだとか。
LGBTに優しい国は、すべての少数派に優しい国でもあるのかも知れません。
世界を見渡してみると、イギリスはベルギーに遅れること10年、2013年から同性婚を合法化。
施行直後、世界的なアーティストのエルトン・ジョンが晴れて同性のパートナーと結婚したのも
当時、ニュースになりました。
最近、エルトンは引退を表明。今後は代理母を通じて授かった2人の子供と愛する夫との、
家族の時間を大切にしたいのだとか。
この2児の生物学的な父親はエルトンか夫か、明かしていませんが、仲良く1人ずつというところかも?
ちなみにエルトンの320億ともいわれる財産は、子どもたちに譲るつもりはないとか。
莫大な遺産を何もせずに手に入れては、子供たちの人生によくないという考えだそうで、
今から皿洗いをはじめ、身の回りのことは自分でするよう躾けているといいます。
エルトンママ、かなりの教育ママです。
ともあれ譲らないつもりの財産の行方が気になります。エルトン基金とか作るのかしらん。
米国では州によって同性婚が認められていて、ヨーロッパではフランスやオランダ、
ノルウェーほか15カ国くらいで認められています。
一方、日本国内では、渋谷区がはじめてLGBTカップルに「結婚に相当する関係」を認める、
証明書の発行を実施しているのみ。
種の保存や子孫繁栄ということを考えれば、同性愛が増えてしまうと大変じゃないの?ということで、
現行の法律が定められているのだと思いますが、
医学の進歩によって、エルトンのように同性婚の夫婦も実子=子孫を増やすことが可能になった現代。
それが神の摂理に反すると考える人や、自然の摂理に反すると考える人などもいましょうし、
一朝一夕に同性婚の合法化は難しいのかもしれませんが、
マイノリティに優しい=他者に優しい、社会になっていって欲しいとせつに願います。