なかなか話せるヤツ。モフモフなAI 希望


すでに沖縄から四国くらいまでが梅雨入りしたといいます。
関東はまだ宣言が出されていないのですが、
曇り空が続いています。
今にも降り出しそうな空模様に、出かける前、
降られてもいい靴でいこうかどうか迷いました。
グーグルに、「今日、雨降る?」と聞いてみたら、
「今日、〇〇(私の住んでいる小さな街の名前です)は、雨は降りません、
最高気温は26度です」
と教えてくれました。
ほんまかいな、とちょっと思いつつも、安心して布靴ででかけましたが、
実際、雨は降らず。
最近、車と会話するテレビCMがあります。
現在はまだ、音声アシスタントAIがドライバーと会話するくらいですが、
あと何年かしたら、車に乗って「海が見えるカフェに行きたい」といえば、
車が自動運転して、連れて行ってくれる時代がきます。
高齢化社会で人生百年時代と言われる昨今、未来に期待が膨らみます。

一時期よく言われていた”IT”は、情報技術(information technology)を意味しますが、
代わって近頃よく目にするのが”IoT” (internet of things)です。
モノがすべてインターネットにつながる状況のことを意味していて、
今ならさしずめ「音楽かけて」といえば、かけてくれるスマートスピーカーなどが代表的です。
音楽なんて自分で選んでかければいいし、
電気も自分で消すこともいとわない(スマートスピーカーは電気も消してくれる)。
ただ、いつも思うのは、ぬいぐるみとかに会話機能を持たせられるAI装置を、
あと付けできるようになればいいのに、ということ。
AI搭載のロボットは、みんなツルツルピカピカしていて、
それはそれでかわいいのでしょうけれど、
モフモフした感触や触って柔らかいモノ好きな人にはどうにも。
お気に入りのモフモフしたぬいぐるみに、AIが搭載できて会話できれば、
こんなに都合のいいことはないと思うのですが。
心を癒やすための犬や猫をセラピーアニマルといったりしますが、
高齢の方などは、実際に動物を飼うとなると制約もあったり手間もかかります。
触り心地のいい、抱きしめればギュッという感触のある、
モフモフのぬいぐるみは話し相手に相手気だと思います。

ぬいぐるみは趣味じゃないし、という方には、
お気に入りのスーツやバッグに、会話機能をあと付けするとか。
「あら?今日ちょっと疲れてます?履き方、元気ないっすよ」なんてズボンに言われたり、
「スマホ、忘れてます!今日は深夜帰宅予定ですから、充電器も持ったほうがいいですよ」
なんてバッグに怒られたり。
商品名は「おしゃべり番長」。どこかベンチャー企業が開発してくれないですかね。

必需品としては、私の好みを知り尽くしたAIクローゼットの登場を待ちたいところ。
それの前に立てば、その日の予定に合わせて最適な服を選んでくれて、
(もちろん、自分で選ぶようなコーディネートであることが必須。
ときたま誤作動して、キテレツなカッコになったりしたら、
それはそれでウケるけれど、そこはやっぱりやり直していただきたい)
クローゼットの中から、ここが肝心なのですが、
さっとワンセットを取り出してくれる。
一日の終りには、脱いだ服をクローゼットの所定の位置に置けば、
クローゼット内にセットされたロボットアームが、
服をハンガーにかけるなり畳んで棚部分に設置してくれる。
クリーニングや洗濯が必要だとAIが判断したものは、
ポッとクローゼット外に放り出されたりして。
とにかくうちのような混沌としたクローゼットに頭を突っ込み、
「あのシャツ、どこ?ないないない、
あれが着たいのに、わー、ないからもうこっちでいいや」
的な事態に陥りやすい人にとっては、こんなAIクローゼットに、
服を管理してもらったら本当に大助かりです。
商品名は「クローゼット奉行」。どこかベンチャー企業が開発してくれないですかね。

*写真は、某ショッピングセンターにいた身長170cmくらいの大きなテディベア。
この子が話したらなかなかのものです。

元気になれる料理や服を見つけることがポイント


先日、近所のTSUTAYAが閉店してしまいました。
「20年間ありがとうございました」
という貼り紙をガラス戸に残して。
オープン当時はCDやDVDをレンタルするために、毎週のように行っていました。
映画館に行くまでもないけれど観たい映画や、
観たかったけれど見逃していた過去の映画、
買うほどではないけれど聴きたいアルバム、
そんなものをどれだけ借りたでしょう。
母や、当時、小学校低学年だった娘は、
欲しいものを店のリクエストカードに書いて出したりするほどの
ヘビーユーザーでした。
そのうち、you-tubeが生まれ、
100円単位で音源をダウンロードできる音楽配信サービスが生まれ、
月額1000円以下で映画やドラマが見放題の動画配信サービスが生まれ、
時代は、「ちょっと聴きたい、観たい」という、「ちょっと」くらいの欲求を、
TSUTAYA以外で満たせるようになりました。
考えてみたら、ここ10年くらい、TSUTAYAにDVDやCDを借りに行くことも
なくなっていたと気づきました。
最後に借りたのは、インタビューするための、とあるミュージシャン&俳優さんの
CDだったなあと懐かしく思い出しました。
閉店前に偶然行ったときは、小売用のCDやDVDコーナーがなくなっていて、
コミックが並んでいたので、それはそれで時代が変わったと思っていたのですが、
ついに閉店してしまうとは。
一方、都心のSCなどに入っているTSUTAYA ✕ スターバックスの
ブックカフェはいつも満員で空いている席を探すのが大変なほど。
うちの近所のTSUTAYAも大きいので、ブックカフェに模様替えしてくれる日を
心待ちにいていたのですが、おしゃれな街ではないので無理な話でした。
ともあれ、長年親しんできた店がなくなるのは、
過去の優しい記憶が遠のいて行くようで寂しい気持ちになります。
母も、小学生の娘も今はもういません。
母は2年前に亡くなり、娘は20代の大人になってしまいました。
同系列の店舗が少し形を変えて大繁盛しているのになあ、と思うと、
残念感もひとしお。

TSUTAYAや個人経営の書店などが閉店するのは、
音源や動画の配信サービスやネット通販の影響が大きいし、
それは仕方がないのかと思うのですが、
その一方、最近よく聞くのは、
ポリシーのある個人経営の喫茶店やレストランはつぶれないという話。
いくら近所にチェーン店の喫茶店やレストランができても、
長年、近隣の住民の舌や胃袋をつかんできた味は、取替がきかないので、ということ。
やっぱりファミレスと老舗キッチンでは、ハンバーグひとつとっても
全然味が違います。
4年ほど前に、偶然入ったイタリアンレストランで、
隣に座っていた老婦人のお客さんが帰り際、オーナーシェフのおじさんに
「じゃあ、また今度、いつ来れるかわからないけど、
マスター、がっばっててよね。絶対また来るから。
ここに来てこれ食べるのを長生きの目標にしてるんだから」と。
話の内容では、昔、この近所に住んでいて、しょっちゅう来ていたものの、
遠方の地方に引っ越して以来、なかなか来れなくなってしまったらしい。
それでも東京にくるたび、想い出の味を求めてやってくる。
もちろん、記憶の味は美化されるとはいえ、
それでも久しぶりに食べてみて、もし変わってしまっていたら、
もうそれでおしまい。
いくらそれまでおいしくても、一度ダメだったら、人はすぐに離れてしまう。
そしてもう戻ってこない。
それは、「予約の取れない店」のオーナーシェフの方々が異口同音に口にする言葉です。
それくらい、おいしいお店とお客さんとの関係は、
真剣勝負、一期一会、の間柄といえます。
やっぱり、チェーン店のマニュアルが作り上げる味ではなく、
オーナーシェフが生み出した、その人だけが作る味という強みなんですね。

最近、新しいカフェに行くと、コースターやレシートに
「Thank You!」とか「Have a nice Tea」とか手書きで書いてあったりします。
ハートやスマイルマークのイラストが添えられていたり。
これも、人と人とのふれあいを大事にしようという作戦なでしょう。

そういえば、日本を代表する総合商社のテレビコマーシャルの宣伝コピーが、
「一人の商人」という。
巨大な商社を矮小化して「個人のつながり」をアピールしています。
大手流通グループや大手飲食店チェーンが経営する店舗ばかりが林立し、
個人商店が激減している昨今。
こんな時代だからこそ個人のチカラが試されているのでしょうし、
誠実で情熱的かつ魅力的な個人商店は、時代の荒波にも負けず、
海を渡って行けるのかも知れません。

最近はテレビのようなマスメディアにあまり人気がなくて、
you-tubeやニコニコ動画のようなものをワカモノたちは支持しています。
それも、半ば素人っぽいヒトが芸を見せたり解説していたり。
有名人もいれば、近所のスーパーや家電量販店のお兄さんもいます。
そうしたヒトたちが語りかけてくる世界は、
ちょっとマンツーマンであるような錯覚を持たせてくれます。
テレビに出てくるアイドルではなく、自分たちしか知らない地下アイドルに
夢中になる人たちや、あまりorほとんど知られていない役者さんたちが
登場する芝居やミュージカルの舞台に通い詰める人たち。
巨大組織化されてマニュアル化されたものでなく、
みんなヒト肌を求めてしまう時代なのかも知れません。
マニュアル化されたものはどこでもいつでも誰でも手に入れられる。
でも、個人のヒト肌は、そのときそこにいるヒトでないと触れることはできない。
それはかなりスリリングで特権的と思わせてくれる体験なのだと思います。
固定客のいるレストランや舞台に、遠方からでもヒトが通うのは、
そこでしか味わえない料理や世界観があるから。
作り手のエネルギーを味わいたくてヒトは通い、
作り手のほうも顧客からエネルギーをもらう。
理想的な循環によって互いに前に進んでいけるのかも。

写真はうちから電車で15分くらいのところにある
チェコ料理店のメニューです。
ビーツのミックスサラダとカマンベールチーズのマリネ。
これがめちゃくちゃウマイ!
メインディッシュのプレートも取り皿もこじんまりしていて、
トレンド最先端のレストランのような、広大な皿に前菜やメインがちんまり、
という感じでないところも家庭的で好感持てます。
ここにしかない味が恋しくなって、気持ちが疲れると行きたくなります。
そういう味と、そういう音楽と、そういう服に出会えれば、
多少気持ちが折れそうになっても、前に進んで行ける気がします。
もちろん、その3つのワードは、ヒトそれそれちがいましょうけれど、
ほかにはないと思えるものを自分で見つけて味わって元気になれるヒトは、
とても幸運だと思うのです。

 

  

麻のシャツは、夏のひなたの匂い

もはや初夏を思わせる日差しに、輝きを放つ新緑。
風も心地よく、一年でも一番快適な季節になりました。
新卒の方々や、移動、転勤などで新しい環境を迎えた方々も
そろそろ馴染んできた頃でしょうか?

GWは最大9日間と言われる今年。
うちはカレンダー通りですが、何か?!という方々も、
やっぱりこの時季はウキウキしているのでは?

さて、4月に入って列島は相変わらずに異常気象に見舞われ、
夏日の翌日が冬日、みたいな、やっかいな日々が続いておりました。
それでもやっと初夏らしい陽気が定着した今日このごろ。
慌てクローゼットにしまいこんでいた夏物を取り出している状況です。

去年、活躍してくれた麻のシャツ。
1年前の初夏から夏にかけての日々が思い起こされます。
麻の服はいつでもひなたのにおいがします。

洗えば洗うほど肌に馴染んで着やすくなるのが麻の魅力。
麻を使った生活用品とヒトの歴史は古く、
日本でいえば麻縄は縄文時代から、
衣服は弥生時代から使われていたと見られ、
当時の遺跡から麻を使ったものが発掘されているとか。
日本のみならず、世界中で麻はもっとも古いつきあいのある繊維で、
しばしば神事に関係する衣服や用品に使われていたのも、
世界で共通しているようです。
繊維として質や見た目がよく、
丈夫であることもその要因だったかもしれませんね。
人類と麻は、もう1万年もつきあっていることになります。

現代の麻といえば、リネン(亜麻=フラックス)またはラミー(苧麻=イラクサ)、
ヘンプ(大麻)。
いずれも、茎の表面にある繊維を収穫して糸に仕上げます。
質感や肌触りに野性味があるラミーや大麻に比べて、
リネンは光沢や質感、肌触りも抜群で、いかにも上質な繊維です。
高級品は絹と同じ値段になると言われます。
ちなみに、現代では何かと世間を騒がせることの多い大麻は、
日本では古くから衣服や神事の用品の素材として使われていました。
日本の大麻は幻覚作用の成分が少なく、
もっぱら繊維に加工するために栽培されていたようです。

麻の質は原料と、その原料を糸にする技術、糸を繊維にする技術の
すべてが整わないと高級素材にならないのはもちろんですが、
とくに原材料の質と紡績技術が仕上がりを大きく左右すると言われます。

現在、リネンの原料となる亜麻=フラックスの生産地はおもに、
フランス北部やベルギー、ロシア、東欧諸国、中国。
とくにフランス産のフラックスは上質とされます。

素材としての麻の特徴で、まずあげられるのが涼しさ。
麻の生地に触れると、感触がひんやりしています。
加えて、天然の植物繊維ならではの通気性や吸湿性があり、
汗などの水分が蒸発しやすく乾きやすいという利点もあります。
要するに、蒸し蒸しして高温多湿な日本の夏には最適な素材なのです。
最近は、そうした性質を持つ化学繊維がたくさんありますが、
やはり天然素材の肌触りは格別。
しかも、100%の化学繊維のシャツとはまったく異なる、
高級素材としての格があります。

そんな日本の夏の強い味方、麻のシャツのシーズンがやってきました。
土井縫工所の麻のドレスシャツは、
高級リネンの代名詞であるHerdmans Linenを使用。
フランス産の良質な亜麻=フラックスを原料に、
伝統的なアイリッシュリネンの紡績技術を用いて織られた生地です。
吸湿・速乾・通気性に優れていることはもちろん、
上質なリネン生地特有のネップや節が、質感に味わいを与えています。
その天然の風合が生む色気は、ほかの素材には見られないもの。
大人の男の魅力がその素材から匂い立つような、リネンのドレスシャツ。
今季はとくに、毎シーズン人気の定番色、ホワイトやブルーに加え、
今もっとも注目されているカラーである、ビビッドなイエローが新登場。
ノリをきかせてピシッとさせたスタイリングで、
ブリティッシュをキメるもよし、
洗いざらして独特の風合いや風格を見せて
イタリアンを楽しむスタイリングもよし。
爽やかで元気が出るイエローやブルーを
今夏のコーディネートのポイントにしてみては?


また、今回は夏のドレススタイルに最適なレノクロスも登場。
生地を交互に絡ませながら織る特殊な素材のレノクロスは、
生地の目が粗くなり、特有の凹凸感とメッシュ構造を持ちます。
そのため通気性がよくなり、伸縮もしやすく
シワにもなりにくいという、
ビジネスシーンのお役立ち素材といえます。
土井縫工所ではさらに、国内最高クラスのコットンである、
ロイヤルカリビアンコットンで織り上げたレノクロス素材を採用。
仕立てはもちろん土井縫工所ならではの上品なドレス仕様で、

快適さと上品さを両立したワンランク上の製品になっています。

今年もまた猛暑という長期予報が出ています。
オンタイムのクールビズにもオフタイムのドレスカジュアルにも、
幅広く対応できるリネン&レノクロスのドレスシャツは
夏の最強アイテムです。
強いうえにエレガントな武器で、夏も涼しげに!

着せ替えAIの登場、心待ちの日々

東京が夏の暑さだったとき、北海道は零下で大雪だったことがありました。
ところが2〜3日前は東京が冬の寒さで、北海道は春のポカポカ陽気。
そんな春先ですが、みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。

新卒の方々は、慣れない新生活の中、就活生を見かけては、
昨年の大変さを思い起こされていらっしゃるのでは?
先日、羽田空港のベンチで就活生の女子の隣りに座りました。
彼女は膝にお弁当箱を乗せ、一人で食事をしていました。
真隣だったので一瞬目に入ってきたお弁当箱は
紺色の2段のもので、おかずがたくさん詰まっていました。
それを膝に乗せ、背筋をすっと伸ばして静かに食事している彼女。
お行儀が良くてきれいな食べ方です。
お弁当はお母さんとか誰かほかの人が作ったのでしょうか?
自分で作ったものでしょうか?
栄養と愛情がたっぷり詰まっていそうなお弁当箱に、
彼女の就活の成功を祈りました。
それにしてもうまそーなお弁当だったなあ。笑

さて、最近、仕事が重なっているところに、ロングインタビューを必要とする
仕事の依頼がありました。
インタビュー自体は全然問題はないのですが、
録音した音声を聞き取って文字に起こす、
いわゆる「テープ起こし」くらい手間のかかる作業はありません。
私の場合は確実に聞き取りたいタイプで、
聞き取りにくい言葉は何度も何度もテープを聴き直して文字化しようとします。
まぁ今はテープではなく、ICレコーダーなどに録音して、
その音声データをパソコンに取り込み、itunesなどで再生して聞き取るスタイルですが。
もう、止めちゃ再生して聞き取って書き、同じところを巻き戻して、
また止めちゃ再生して書くという、地道な作業の連続で、
たとえば録音時間が1時間だったとしても2〜3倍の時間がかかります。
余裕があればそれでもいいのですが、たまたまほかの案件も詰まっていたので、
どうやったら効率的にできるか考えました。
そうだ!こういうときこそ音声入力をすればよいのでは?と思って、
パソコンのテキストアプリのマイクをオンにしてICレコーダーの音声を聞かせました。
が、うんでもすんでもない。
データじゃダメ? 肉声じゃないとダメということでしょうか?
なかなか贅沢なやつです。
そこで、ICレコーダーの音声を流し、その言葉を私がくり返して話し、
パソコンに聞き取らせてテキスト化するという、もう、デジタル化されてるのか
アナログのままなのか、わけのわからない仕事ぶりです。
それでも、この方法によって、かなりの時間短縮に成功。
AIにテキスト化してもらった資料をもとに原稿に仕上げて、
無事、締切に間に合いました。
音声の聞き取り能力も結構正確で驚きます。
でも中には、すごくお馬鹿な変換をするときも。
そんなときは「あんた馬鹿なんじゃないの!」と腹立ち紛れに言ってみると、
「あんた馬鹿なんじゃないの」と、返されます。
そこだけはしっかり正確にテキスト化するので、余計腹が立ちます。
ちなみに、「できるかなあ」などの場合、語尾の「あ」をちょっと伸ばし気味に言うと、
小文字で印字されたりします。どういう気の使い方なんでしょうか?

メールで情報をやり取りしている仕事相手の人から電話がありました。
登録していないので番号が表示されたのですが、
会話が終わって電話を切って見ると、
番号表示のところに相手の名前が出ているではありませんか。
「ひょっとしてこの人?iPhoneがメールの中からこの電話番号見つけたよ!」
的なことまで表示しています。もう「エライ?エライ?」と言わんばかり。
そく登録しましたが、気がつけば、AIに助けてもらっている生活です。

忙しい時はキッチンでお茶を入れているときも、iPhoneを手にして、
テキストやPDFを見て確認しながら文章を考えたりします。
そんな時に、文章のどこかを選択して、コピーの指示をしたとする。
続いてほかの場所にペーストをする前に、全然別の作業、たとえばガスの火を止める、
お湯をポットに注ぐ、などの作業をしたりするとき、あれ?と思ったりします。
コピーするべき内容は今、自分の指先にあるような錯覚に陥り、
ペーストをする前に手でほかのものを触ったり洗ったりしたら、
その内容はどこかに行ってしまうんじゃないか、消えちゃうんじゃないか、など、
一瞬心配になったりする究極のアナログ人。
で、いろいろなことをしたあと、10分後くらいにペーストすると、
私の指先から内容が流れ落ちたかのように、ちゃんとそこに移される。
FAXが流通しはじめた頃、送信した紙が電線に乗って流れていく光景を想像すると
書いていた作家がいました。
今の私も、AI生活にとまどいつつ、なかなか楽しんでいます。

行きつけの薬局にペッパーくんがいて、
「唐突だけれどお天気の話しをしませんか?」とか話しかけて来ます。
たいがい全員に無視されていて、ちょっとかわいそう。
将来的に、ヒト型AIは一家に一台的に、生活に入り込んでいるのかも知れません。
荷物を受け取っておきました、とか、今日も野菜不足です、とか、
気温が何度で肌寒いです、上着は持ちましたか?、とか言ったりするんでしょうね。
「なるべく早く帰ってきてくださいね、寂しいから」
とかうざいことをいう設定にできたり、
着せ替えできて、好みの服を着せられるタイプとか。
それで顔がイケメンや美女だったら、ますます未婚率が増えそうです。

*4/19追記

着せ替えのところで書くべきことをうっかりしていました。
AIロボットの顔やボディに、モニターのような機能があれば、
たとえば好みの顔を映し出せるし、好みの服を着せることができます。
好きなスタイルをさせることはもちろん、
オンラインのサイトでルックを見て「これいいけど、似合うかなあ」
と迷うアイテムの画像データをそのロボットにダウンロードさせて着せてみる。
その頃には画像のみでなく、オンラインショップで見られるルックのアイテムが
みんな動画で表示されるようになっているかもしれませんし、
それを、あらかじめオーナーのボディサイズや特徴をインプットされたロボットが
バーチャルに試着して動いたりすれば、
後ろとかサイドからも見られて、これはイケル!とか、こりゃ無理だ、とか、一目瞭然。
買って失敗ということも限りなくゼロに近づくのでは?
と、試着嫌いで、後悔率高めの方(私)には、早期の実現が待ち望まれる着せ替えAIです。

*写真は夜の銀座です。最近、光るビルの多いこと。
これもインバウンドを意識してのことでしょうか?

西洋的エレガンスにボロ穴を開けたコレクション

少女漫画のモチーフをプリントした
コムデギャルソンのワンピースを着ている人を見かけました。
昭和30年代に爆発的人気があった、大きな瞳に星が輝くタイプの少女の絵で、
高橋真琴の耽美的な作品です。
私も漫画を読み、便箋や封筒、ハンカチなどの高橋真琴グッズを集めていました。
とはいえ、いわゆる昭和の少女漫画のビジュアルは、
ファッション的ビジュアルと対極にあると思っていたのですが、
コムデギャルソンはなんなくそれをスタイル化してしまいました。

コムデギャルソンといえば、昔からファッションとアートが融合した
独自の世界を見せてくれる貴重なブランドです。
2018SSは、その高橋真琴の少女漫画モチーフを大胆に配した作品や、
野菜や果物を寄せ集めて描いた摩訶不思議な肖像画で知られる
ジュゼッペ・アルチンボルドのモチーフを配した作品などで、
相変わらずファッションが持つ創造力や可能性を見せてくれました。
近頃発表された2018-19FWも相変わらずダイナミックで、
異素材、異色、異柄の布が何枚も何枚も重ね合わされています。
まるでお相撲さんのコスプレの肉襦袢のようなボリューミーなトレーナーの下から、
繊細なレースを幾重も重ねたスカートが見えていたり。
種類の違うレースやフリルが何枚もモデルの体の上にうず高く盛り上がり、
着ているというよりまるでレースとフリルの塊が、
覆いかぶさっているようなドレスなど。
形はダイナミックだし、使われている布もミルフィーユのように重なり、
中には裁断後の布を積み上げてそこから首を出しているようにも見えるトップスなども。
とにかく、そのフォルムに感動するとともに、
どうやって着るんだろう?実際に着られるのか?
それより、川久保さんは本当に、これを着て歩いて欲しいと思っているのか?
など、考えてしまうデザインばかりでした。
もちろん、コレクションと実際の商品展開は異なることもあります。
にしても、ギャルソンの提案はいつだって胸を揺さぶられる力があります。

思えば、コムデギャルソンが、パリコレに打って出て、
「ボロルック」とか「動くアート」とか「西洋的エレガンスへの挑戦状」とか、
賛否両論を巻き起こしたのは、もう40年近くも前のこと。
パリコレが代表する近代のフレンチファッションは、
1858年にシャルル=フレデリック・ウォルトがはじめたオートクチュールが元祖です。
オートクチュールはいうまでもなく一握りの富豪の夫人や令嬢たちが、
高級車のような値段の注文服を作ることで成り立つシステム。
いわば夫人たちは、富豪の夫たちの資産によって、
美しく優雅で豪華に仕立て上げられていたのです。
それは夫たちのパワーの誇示でもあったかも知れません。
夫人たちも競ってより豪華な服を注文し、
その注文や欲望に答えるべく、デザイナーたちは、
技術やデザインや仕立てを競い合って、
結果的にファッションの技術や可能性がどんどん進歩していったのです。
そこにあるのは限りない欲望であったかも知れません。
美しい女性は、もっと美しく見られたいという思い、
もっとセクシーで魅惑的で、夫をはじめ男性たちから愛されたい。
彼女たちは攻めの姿勢であると同時に
限りなく受け身でもあったように思います。
そんなパリコレに日本から東風を吹き込んだのが、
コムデギャルソンでありヨウジ・ヤマモトです。
黒い服にたくさん穴の開いた服は、西洋的エレガンスの観点から見れば、
美しくもセクシーでもなく、ただ貧しそうなだけでした。
それ以前にパンクが登場し、穴の開いたTシャツやセーターなどのファッションはありましたが、
あくまでもストリートファッションで、パリコレには登場していませんでした。
かくして、女性が男性に美しさやセクシーさをアピールするための、
極めて野性的かつ人間的なファッションの市に、
ほとんどの男性が引いてしまうような、
ファッションを持ち込んだのです。
コムデギャルソンの服は、男性の財産と庇護のもとで、
エレガントに生活する女性のための服ではなく、
自分の価値観で行動する女性のための服でした。
それが、その昔「ゲイシャガール」と言われたほど、
受け身で女らしいと思われていた日本から発信されたことは、
とても興味深いことです。
次元が違うかも知れませんが、一時、渋谷に出現したヤマンバギャルなども、
男性から見た美しさやセクシーさをまったく度外視して、
自分たち独自の価値観で、あっと驚くメイクをしていました。
ああいう女の子たちが生まれるのが、まだまだ男性社会の日本から、
ということも、とても興味深いと思います。

ちなみに、ギャルソンのコレクションの中には
ものすごく女らしいフリフリドレスを身頃全面にプリントした、
シンプルなTシャツ型ワンピースというのもありました。
これまたブラックジョークのような作品です。

伝統を守ることと新しいものを生むこと。
どちらも同じくらい強力なパワーが必要なのだと思う、春です。

ブックカフェのセレクトショップ的役割


3月も早、半ばを過ぎました。
列島南部では桜の開花宣言も聞かれます。
とはいえ、暖かくなったと思えば、また氷雨が降るというような、
相変わらず振り幅の大きい天候です。

そんななか、この時季の楽しみは、桜はもちろん、
街なかで出くわす、さまざまな花々。
ボケや梅からはじまり、椿やハクモクレン、枝垂れ梅などが、
次々に開花して、冬枯れの景色に色を添えてくれます。
枯れた木々が天空に裸の枝を伸ばしているのも
なかなか渋くて好きなのですが、
やはりそこに花が咲くと、一気に春のエネルギーを感じて、
ウキウキしてしまいます。
仕事の合間、居心地のよさそうなカフェでひと休み、ついでに読書。
しばしのリフレッシュです。
本屋と見ると、ともかく入ってみるのも楽しみのひとつですが、
最近は街なかで本屋さんに出くわすことがあまりなくなりました。
どんな店でも、あってくれるだけでもありがたい。
と思える昨今。
「ああ、ここはいい本屋さんだ」と思える書店が、
ひさしぶりに行ってみると閉店していたということも多くて、
本当に寂しい限りです。
貼り紙を読むと「本が売れない昨今、なんとかがんばって来ましたが、
力尽きました」と書いてあった店もあり、
そういえばおじいさん・おばあさんの2人で店番してたっけ、
おばあさん、お釣りを間違えて多くくれちゃったときがあって、
慌てて返したら、あらまあ、そう?と恥ずかしそうに笑ってたっけ。
その様子を思い出して胸が痛くなりました。
全国の本屋さんは、ここ20年くらいで1万軒近く減っているそうです。
うちの近所の駅前に4軒あった本屋も、今は1軒を残すのみ。
両隣の駅には、なんと一軒もなくなってしまいました。
一方、SCなどではブックカフェが増えていて、
いつもヒトで賑わっています。
本屋さんがつぶれる原因はAmazonなどの通販サイトに押されて、という
のがメインと言われています。
ネットで本を買う理由は、近所の書店や、相当大きい書店にも
在庫がないものが、ほぼかならずあって、
最短その日、あるいは翌日には手に入る、という点。
そんな思いをして本を買う理由は?
読みたいから、あるいは資料で必要だから。
ネットでたいがいのものは読める、調べられる時代に、
紙媒体の本を欲しがる。
そんなヒトに限って本が好き、すなわち本屋が大好き、という率が高い。
つまり、本屋さんを殺しているのは、
ほかならない本好きや本屋好きではないのか?と私は思っています。
でも、読みたいと思ったら、すぐ読みたい。
この想い、どうしてくれよう。
幸い、うちの駅前には本屋が一軒だけサバイバルしています。
チェーン店でベストセラーと各種ガイドブックと
文庫と新書とコミックスしかないような
特色のない店ですが、それでもあってくれるだけでありがたい。
本屋で本を見る時間は特別なもの。
そして、本を読むということは、別世界を旅するということ。
旅費も宿泊費もいらないし、時空だって超えられる。
それは決して小説だけの話しではなく、
どんな本でも、その世界への旅という意味では同じです。
本屋は、その楽しみの入口を揃えたエリアみたいなもの。
どれが一番おもしろそうか、
たくさんある各入口から、奥のほうを覗くことができる場所です。

スマートホンが普及して以来、子どもの偏差値が下がったと
ニュースで言っていました。
そりゃあね、検索ワードさえ入れれば、一瞬で答えが出てしまう今の時代。
考える事や自力で四方八方手をつくして調べるとか、
ほぼ不要ですから、大人はもちろん、
子どもだって考えないようになっているのでしょう。
私たち一般庶民が、調べ物をインターネットで簡単に
安価に調べられるようになったのは、
20年くらい前からでしょうか?
今の子どもたちは手のひらのスマホやタブレットで世界を知る。
でも、そこから、より広く、より深い世界に行くかどうかは
その子次第であって、紙媒体との差はないようにも思います。
むしろ、もっと専門的にじっくり向き合いたくなったら、
書物にアクセスしようとするのでは?
ファッションも書物も同じ。
どう興味を持って、どこまで追求して楽しむか、ということに、
時代の差はないような気もします。
ファッションアイテムの入手は昔よりずっと簡単になって、
誰もがスタイリッシュなアイテムを素早く、
リーズナブルに入手できるようになったけれど、
借り物感があるヒトは、昔も今の時代も同じ。

10代でファッションに目覚めた少年少女が憧れるもの。
それは、身近なブランド・ショップやセレクトショップだと思います。
店長や販売員のカッコいいスタイリングを真似したり。
そうした「オシャレへの入口」みたいなショップが、
全国でファッション大好きさんたちを育んで来たのだと思うのですが。
これからは、オシャレなブックカフェがもっと出現して、
優秀な本のセレクトショップが増えて、
本大好きさんたちを育んでくれるのでは?
と期待を込めた予想を立てている今日このごろです。

土井縫工所では、
恒例の阪急メンズ大阪POP UP SHOPを開催。
めくるめくオーダーシャツの数々に、実際に触れてみたください!

●イベント期間:3月21日(水)~3月27日(火)

※詳しくは、土井縫工所Blog をご覧ください。

ファブリックと花を愛する男

街を歩くと冬枯れの景色の中、梅の花が咲き始めています。
春の兆しを感じると、わけもなくウキウキします。
季節を先取りする花柄や淡い色彩のアイテムを選びたくなる今日このごろ。

先日、ベルギーのファッションデザイナーの生活を追った
『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』というドキュメンタリー映画を観ました。
公式サイトによれば、
「孤高のファッションデザイナー“ドリス・ヴァン・ノッテン”。彼の創作の謎に迫る――
ベルギー出身の世界的ファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンを追ったドキュメンタリー。
世界のセレブリティやファッションアイコンから愛されているドリス・ヴァン・ノッテン。
パリのグラン・パレで開催された2015春夏レディースコレクションから、
オペラ座で発表した2016/17秋冬メンズコレクションの本番直後までの1年間、
これまで一切の密着取材を断ってきたドリスに初めてカメラが密着。
半年間の準備を経て開催されるショーの舞台裏、アトリエや刺繍工房などの創作の現場、
さらに創作活動を支えるアントワープ郊外の邸宅にもカメラが入り、
完璧主義者で知られるドリスの意外な素顔ものぞかせる。
監督は「マグナム・フォト 世界を変える写真家たち」のライナー・ホルツェマー。
ドリスの2014春夏レディースコレクションで音楽を担当したイギリスのロックバンド
「レディオヘッド」のベーシスト、コリン・グリーンウッドが本作で映画音楽に初挑戦している」。
というもの。
ヨーロッパの古典的な美しさをベースにしながらも、
現代ベルギーの研ぎ澄まされたモダン感覚で表現したアイテムは、
どれもみなためいきが出るほどきれいで上質でスタイリッシュ。
花柄や自然のモチーフがストライプや幾何学模様と融合する、
絶妙なテキスタイルの傾向や刺繍使い、レース使いなど、エレガントかつ魅惑的。
ヨーロッパ系ファストファッションのデザインソースがそこにあります。
一方、オリジナルを生み出すドリスは広告を打たず、スポンサーも持たない、
自身のクリエーションを追求するデザイナーの精魂かけた仕事ぶり。
ショーの舞台裏で誰もが走り回っているようなシーンでも、
ドリスは落ち着いていて静かなトーン。
若手デザイナーにダメ出しするときも穏やか。
少し沈んだ色調の映像によりそう環境音楽のようなBGMという、
静かな表現なのに、とてもエキサイティングな映画でした。
あれだけクリエイティブで繊細なドレスやメンズアイテムを創り上げるドリスの服装は、
いつでも普通のドレスシャツにノータイ、
クルーネックセーター、細コーデュロイやウール、コットンのパンツ。
シャツはホワイトや淡いグレーなどの無地か細いストライプ、
セーターはミドルゲージの無地でシンプルな定番デザイン、
パンツは腰回りにゆとりのあるシルエットのもの。
街なかですれ違っても、まずファッション関係の人とは思えないような、なにげないスタイルです。
映画の中に、彼の公私共にパートナーである男性が登場します。
休暇の際は郊外にある豪邸で、2人で料理をしたり庭から花を切ってきて邸内に活けて飾ります。
邸内はもちろん整然としていて、厳選されたモノだけが置かれていて、さらに、花瓶などは動かすたびに、念入りに位置をチェックし、1cm間隔くらいで置き場所を調整します。
いやはや、これ、やたらな人には到底相手はつとまらないし、よくぞよき伴侶が見つかりましたね、
と大きなお世話なことを思ってしまいました。
ともあれ、その2人の様子は、長年連れ添った気の合う中年夫婦のようで、
お互いへの思いやりや気遣い、敬いの気持ちを感じました。
ショーが終わり、舞台に出て挨拶を済ませると毎回ドリスは、袖で待ち受ける彼とハグ&キス。
毎シーズン、神経を注いで創造する苦労を思うと、
いい人がいてくれて本当によかった、と、またしても大きなお世話な感慨を抱きました。

ところで、ドリスの出身国であるベルギーはLGBT(同性愛や両性愛、性同一性障害)など、
少数派に優しい国で、2003年、世界で二番目に同性婚を合法化しました(世界初はオランダ)。
同国では前首相もゲイをカミングアウトしているとか。
社会の受け入れ体制も整っていて、
産婦人科の不妊治療などでは、「同性カップル」「異性カップル」と分けられていて、
それぞれのスペシャリストが対応しているのだそうです。
同性で不妊治療?と思われるかもしれませんが、つまり同性カップルが、
体外受精や代理出産などで、自分たちの子供を持つべく治療を受けるということ。
結果、パパ2人の家やママ2人の家、一見ママだけど実はパパな家とか、あるいはその逆という、
バリエーション豊かな家庭が生まれて、それでも子供たちは、当人も周りも、
それを自然に受け入れているのだとか。
LGBTに優しい国は、すべての少数派に優しい国でもあるのかも知れません。
世界を見渡してみると、イギリスはベルギーに遅れること10年、2013年から同性婚を合法化。
施行直後、世界的なアーティストのエルトン・ジョンが晴れて同性のパートナーと結婚したのも
当時、ニュースになりました。
最近、エルトンは引退を表明。今後は代理母を通じて授かった2人の子供と愛する夫との、
家族の時間を大切にしたいのだとか。
この2児の生物学的な父親はエルトンか夫か、明かしていませんが、仲良く1人ずつというところかも?
ちなみにエルトンの320億ともいわれる財産は、子どもたちに譲るつもりはないとか。
莫大な遺産を何もせずに手に入れては、子供たちの人生によくないという考えだそうで、
今から皿洗いをはじめ、身の回りのことは自分でするよう躾けているといいます。
エルトンママ、かなりの教育ママです。
ともあれ譲らないつもりの財産の行方が気になります。エルトン基金とか作るのかしらん。
米国では州によって同性婚が認められていて、ヨーロッパではフランスやオランダ、
ノルウェーほか15カ国くらいで認められています。
一方、日本国内では、渋谷区がはじめてLGBTカップルに「結婚に相当する関係」を認める、
証明書の発行を実施しているのみ。
種の保存や子孫繁栄ということを考えれば、同性愛が増えてしまうと大変じゃないの?ということで、
現行の法律が定められているのだと思いますが、
医学の進歩によって、エルトンのように同性婚の夫婦も実子=子孫を増やすことが可能になった現代。
それが神の摂理に反すると考える人や、自然の摂理に反すると考える人などもいましょうし、
一朝一夕に同性婚の合法化は難しいのかもしれませんが、
マイノリティに優しい=他者に優しい、社会になっていって欲しいとせつに願います。

春のスタイリングは「オックスフォード」で英国気分

列島のあちこちで歴史的な積雪に見舞われている今季。
例年になく冷え込んでいますが、街路樹の枝の先にはもう、
小さな実が膨らんで、春の開花を待っている様子。
自然のなりわいは、ヒトを勇気づけてくれます。

さてさて、この前新年を迎えたばかりだというのに、
2月ももう半ばにさしかかろうとしています。
昨年の新卒が、もはや後輩を迎える時期。
そして、今年の新卒の方々は、新入社への期待を胸に
準備されている頃では?
最近は男子といえどおしゃれな方が多く、
体に合っていないスーツを着ているヒトは昔ほど見かけなくなりました。
そんな今日このごろ、ではドレスシャツはどうでしょう?
この時期にワードローブに加えたいアイテムとしては、
オックスフォード素材のドレスシャツがおすすめです。

縦糸と横糸を複数本ずつ引きそろえて、平織りにした生地がオックスフォードです。
適度な厚みがあり、織目がはっきりしているのが特徴です。
厚いけれどソフトで、通気性がよくて丈夫。
そのためスポーティカジュアルなアイテムに用いられたり、
シャツの場合はボタンダウンに使われることが多い素材です。
とはいえ種類によっては光沢があってしなやかで品もあり、
上級のスタイリングが楽しめる素材でもあります。

もともと「オックスフォード」といえば、ご存知英国の名門大学の名称。
国内外の王侯貴族が学ぶ大学としても知られ、
日本の皇室からも皇太子殿下や秋篠宮殿下などが留学しています。
もちろん内容もトップクラスで世界の大学ランキングでも首位の常連です。
昔、スコットランドのある紡績工場が、
オックスフォード、ケンブリッジ、イェール、ハーバードの大学名を
生地の商品名につけて販売したところ、
それが人気を博してその名が定着したといわれています。
とはいえケンブリッジなどの大学名をつけた生地は、あまり知られていないので
オックスフォードだけが突出して支持されてきたのでしょう。

人気の秘訣は、素材の持つ品格もありますが、
スタイリングによってはシワがゆるされる生地といえる、
その自由度の高さにあるといえます。
着れば着るほど自分になじんでくるのがオックスフォードの特長であり、
タイドアップでジャケパンスタイルに用いれば、
ビジネスシーンに最適の頼もしさ。
洗いっぱなしでジーンズやチノパンに合わせれば、
オフシーンでスタイリッシュに決めてくれる。
そうした着回しのよさが、この素材の大きな魅力です。

春のきざしが見えるとは言え、リネンにはまだ早い、
でも、日によっては気温が高くなるときも。
そんな季節に最適な性質の素材でもあります。

また、この春のトレンドはイタリアンでもタイトで粋なラインが薄まり、
英国調のユルっとして素朴なラインが勢いをつけています。
ロンドンのシティを闊歩する若きビジネスマンのような、
ジャケットにオックスフォードのボタンダウンで
アイビーやアメトラのコーディネーションを。
こうしたアメリカンスタイルをヨーロピアンテイストで
コーディネートするのが、今、最も新鮮です。
あるいは、英国の大学教授の田舎の休日ルックのように、
シワや毛羽立ちのあるオックスフォードシャツにコーデュロイのパンツ、
レンガやマスタード色のカーディガンを合わせて、
ミルクたっぷりの紅茶を手に読書を楽しむ。

おしゃれ上級者からビギナーまで、
幅広く活躍してくれるオックスフォードは、
洗えば洗うほどに味が出る、スタイリングの強い味方。
しかもクールビズにもおおいに役立ってくれるのが、
タイを外しても個性的な存在感を見せるオックスフォードたるゆえん。
この春、ワードローブに迎え入れてみては?

●土井縫工所では、2/9(金)からオックスフォード・フェアを開催中です。

既存の4柄に加え、新柄も6種類が新しく加わりました。
フェア限定の生地も登場しているので、この機会にぜひ!!

*フェアの生地の色や柄などの詳細は、土井縫工所のブログ、
「WE ❤ OXFORD !! ~愛しのオックスフォードのシャツを求めて~」
をご覧ください。

ピッティ・ウォモで歴史とトレンドを見聞する


地球はほぼプチ氷河期に入っているという、
ショッキングな情報もあるほど、極寒の今冬です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

この時期、SNSやブログなどでしばしば遭遇するのがPITTI IMAGINE UOMOの話題です。
通称「ピッティ」は、英国と並ぶメンズファッションのトレンド発信地、
イタリア・フィレンツェで行われる世界最大級のメンズプレタポルテの見本市で
毎年、 1月と6月にそれぞれ4日間、開催されます。
93回目となる今年は1/9〜13に行われましたが、会場がまた魅惑的。
日本で見本市の会場というと、晴海の東京ビッグサイトのような
ハイテク&モダンな建造物を想像しますが、そこはさすがイタリア。
終着駅であるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅にほど近い、通称「バッソ要塞」がそれ。
1537年に当時フィレンツェを治めていたメディチ家の当主が高名な建築家に建てさせた、
文字通り要塞で、建設当初は中にお城も建てる予定だったとか。
この築480年の大建造物が現在は貿易展示場に使われていて、
約6万平方メートルの敷地内に複数の会場が設けられています。
ピッティの名称は、かつての会場がピッティ宮殿だったからなのだとか。
ちなみにこの要塞の近所にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は
世界最古の薬局といわれる観光スポットです。
中世の世界に迷い込んだような歴史的ロケーションの中で、
メンズファッションの明日を示す見本市が行われるわけで、
まさにここでは過去と未来のカタチが共存しているという次第。

見本市にはイタリア国内外から約1000以上の、
有名無名、大小の意欲的なブランドが参加します。
来場者も世界各地から、バイヤーや報道陣が訪れ、
2017年は19,400人がバッソ要塞に集結したといいます。
ここに集まるファッショニスタたちを写そうと、
多くのメディアやブロガー、一般人も集まり、
スタイルを巡る熱い4日間が展開するのです。

出展アイテムはスーツやシャツはじめ、ネクタイ、靴、バッグほか、
ファッションに関する小物雑貨類のさまざまが出展されます。
会場はメインからサブまで大小複数が設けられ、
メインではクラシコイタリアなど、サブではデニムやカジュアル、
などといったスタイル別、傾向別、テーマの打ち出し別で展示会が分かれています。

そして、欧米やアジアのバイヤーの中でも、日本のビジネスはかなり大きいといわれ、
大手百貨店や主なセレクトショップがここで、
次期のトレンドの道筋を見据えながら買い付けているわけです。

もちろん土井縫工所も毎回、トレンドの動向をリサーチするべくPITTIを訪れています。
取引先のブランドが出展していることもあり、
毎回、会場に並ぶコレクションからトレンドを探り、
訪れる人達のコーディネーションにも刺激を受けています。

そこで、スタッフが見た今回の印象は、
英国のブランドのみならず、イタリアのブランドからも、
艶っぽいイタリアンラインが少し影を潜め、英国調が強くなっている模様。
仕立てやサイズ感もゆったりした感じで、
クラシックであったり、ビンテージ風であったり、少しカントリー調であったり。
素材も、ガンクラブチェックやグレンチェック、タータンなど、
英国調やスコティッシュテイストのもの、
またコーデュロイやフランネルなどカントリーテイストのものも
目立っていたといいます。
ツイードやヘリンボーンはじめ、ネップ、シルクシャンタンなど、
織地に特徴のある生地も今シーズン、よく目にした素材といいます。

色展開では深いオレンジやテラコッタ、マスタード、モスグリーン、
マスタード寄りの黄色、カーキや抹茶寄りのグリーンなど、
落ち着いた色目のもの。
傾向として、くすんだようなスモーキーな色合いがトレンドのようです。

デザイン的には、ビンテージやクラシカルなラインが目立ち、
あえて着用感のある効果を演出しているものなども。
また、小紋や幾何学模様などノスタルジックなパターンも打ち出されていたそうです。

肝心なシャツは?というと、
コーデュロイやフランネルなどを使ったサファリぽいものやウェスタン調、
ボタンダウンでアメリカンテイストなもの、
英国調のビンテージなプリント柄やチェック使いのものなど、
全体的にカジュアルスタイルが多い印象だったようです。

見本市には、各社、各ブランドとも、
張り切って、意欲的・挑戦的な打ち出しをしてくるもの。
とはいえ、実際にビジネスベースで売れるものは違っていたりするので、
ブランド側が見せたいものと、バイヤーが見たいものが
しばしば違っていたりすることも。
そんななか、高級ドレスシャツのメッカ、イタリアでも、
「最高峰のマシンメイドドレスシャツ」と称される、
高級シャツブランドの「FRAY(フライ)」のプレゼンテーションは
基本中の基本にして、ごまかしのきかない白いドレスシャツ。
そのプライドに心打たれます。

ピッティのあとはミラノに移動し、
おつきあのある参加ブランドのショールームにおもむいての商談や、
ミラノ界隈のショップでマーケティングを重ねた土井縫工所のスタッフたち。
今回のPITTIでの体験や見聞した次のトレンド傾向は、
今後の製品づくりに反映されていくはずです。

※ 写真は、上2枚がPITTIを訪れた人たちのスナップ。とくにダンディファミリーが圧巻!!
その下からはスタッフたちのスタイルと、街の光景。最後がスタッフ行きつけのリストランテのメニュー。
イタリアはウマイ!!


今年もよろしくお願いいたします。

迎春

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
すでに2018年がスタートして、早2週間が経ちました。
日本列島は最強寒波に見舞われ、
アメリカも記録的寒波に襲われているといいます。
凍ってしまったイグアナが、木からボトボト落ちているとか。
一方、現在真夏の南半球は40度を超える記録的暑さで、
オーストラリアではコウモリの子の大量死が発見されたとか。
現地の温度はなんと47度、熱湯風呂の中で暮らしているようなもの。
コウモリの子たちは脳が湯だってしまったらしく
47度という環境がいかに自然生物に過酷かがうかがえます。
南極では氷が溶けてシロクマの居場所がなくなっているというし、
温暖化による異常気象は地球のあちこちで問題に。
今後はこの『異常気象』が異常ではなく正常化していくわけで、
50年後には地球の生態系が今とはかなり変わっていそうです。
たとえば恐竜が地球を跋扈していた約1億6千万年の間、
絶滅したのは、たったの16種くらいだったそうです。
時代を経て1975年から2000年までの25年間では年間平均4万種、
13分間に1種の生物が絶滅したそうな。
今この瞬間も、世界のどこかで、ある種の生物の最後の一体が、
永遠に地球から姿を消そうとしている。
もしもあなたが、未来の地球で人類最後の個体になったらどうします? なんてね。

そんなこんなの寒波の中。
過酷な環境をものともせず、世は年末年始のセール真っ最中です。
アパレルやインテリアのショップは大盛況。
それまで購入を迷っていた商品の在庫を見つけて喜び、
定価で購入したものが半額やそれ以下になっていてがっくり、
という悲喜こもごもがセール時期のお約束。
その一方、購入した商品に限ってセールで再会、
迷っていた商品に限ってセールに出ていない。
そのくやしさもお約束。

最近、グローバルブランドのメンズを見ると、
レディスと同じ花柄のスーツがあったりします。
パリコレなどのメンズのラインナップを見ても、
一瞬レディスかと見まごうようなデザインのものが多く、
どんどんモノセックスになっています。
デザイナーやクリエーターにとって、
メンズのアイテムは変化を加えにくいもの。
とはいえ、昨今のハイブランドは若返りを図って、
クリエイティブな若手デザイナーを起用しますから、
そんなデザイナーたちががんばってクリエイティビティを発揮しようとする。
そこで、ボトムがスカートだのアップリケ付きのジャケットだのという、
新境地を発表するのですが、それがどう見ても女の子のアイテム。
かつて欧米のメンズはデザイン傾向もモデルの傾向も
バリバリのマニッシュ感を打ち出していましたからその変化に驚きます。
ひょっとすると男性のフェミニン化は、
絶滅を防ぐための自然な流れなのかとも思ってしまいます。
なんといっても地球規模で男性より女性の方が長生きですから。

そんなこんなの戊年。
干支的には景気が良くなる年と言われます。
春には卒業や就職、部署の移動などを予定されている方もいらっしゃるのでは?
いえいえ、私は同じ場所で今年もがんばりますという方も。
いずれにしろ、新しい年があけて気持ちもあらたに。
そして、よい年になりますよう。