有楽町・阪急メンズ東京 1階に、土井縫工所の期間限定ショップオープン!

空の色や空気がすっかり秋めいてきました。
街をいけば、アパレルショップの中はもはや秋冬。
台風の多い今年は、気温は低いのに湿気が多く、
天候によっては汗ばむようなときでも、
新着のセーターやカーディガンを手に取る人が目立ちます。
暑さはもうたくさんという思いが、
よけい秋冬物を恋しくさせるのかもしれません。

そろそろ秋冬のスーツを意識して新しいドレスシャツが欲しい!
と考えている方に朗報です。
今、まさに土井縫工所が有楽町の阪急メンズ 東京でポップアップショップを開催中です!
イタリー製のカンクリーニやアルビアーテ、
英国のトーマス・メイソンやリバティといった上質な素材で
ドレスシャツを作りたいと思っていた方には絶好のチャンスです。

阪急メンズ 東京 1階、シャンデリアが輝くエントランスを入ってすぐの
メインの空間にオープンした土井縫工所の期間限定ショップ。
北欧調のファニチャーを配した空間づくりは、
同ブランドがこだわる上質な世界観を伝えるのもの。
テーブルやチェアなどは、国内外のデザイナーズ家具を扱う
インテリアのセレクトショップ、hhStyleの監修によって、
日本を代表する高級家具の製造元であるマルニ木工が手掛けたもの。
天然の木のぬくもりや柔らかみを感じさせる家具は、
どれもみな職人さんたちが丹念に作り上げた上質なもの。
完璧に美しいフォルムを保ちながらも座り心地は抜群で機能的。
それが、ミリ単位の縫い目までこだわり、
上質かつ着心地抜群の製品を作り続けている
土井縫工所のスタンスや世界観とマッチして、
その結果、上質でありつつ暖かみのある空間になっています。

店内には生地見本とともにドレスシャツのサンプルも展示されていて、
できあがりの印象も実際に確認できるので、
オーダーする際の助けになります。

これまで土井縫工所のドレスシャツをウェブで注文したことがある、
あるいはウェブで見ていて注文したかった、
という方は、店頭で実際に生地を見て、サイズや衿のことなど
スタッフに相談しながらオーダーできる絶好のチャンスです。
自分ピッタリの仕様になるよう注文するには、
どうしたらいいのか、いまいちわからなかったという方にもおすすめ。

人の体は千差万別なので、自分にピッタリのシャツを探すのは至難の技。
どこかが合えばどこかで妥協するということも多いのでは?
この機会にぜひ、自分の動きによりそって支えてくれるドレスシャツを
手に入れてみませんか?
オーダーシャツの知識にたけた、
スタイリッシュなおかつ、心優しいスタッフたちが、
一人ひとりのお客さまに最良のドレスシャツを調えるお手伝いをしています。

期間限定のポップアップショップは、9/26(火)までの開催です。
週末の予定にちょっと加えて、土井縫工所の世界観を味わってみてください。

「土井縫工所 pop up shop 9月26日まで!」

阪急メンズ 東京 1階 イベントスペース

☎03-6252-1381
東京都千代田区有楽町2-5-1
アクセス:JR有楽町駅 銀座口 徒歩1分
地下鉄銀座駅 C4出口、地下鉄日比谷駅 A0出口

秋はブリティッシュな味わいで


真夏もそろそろピークを越え、朝晩の気温は少し落ち着いてきました。
残暑もなお厳しさが予想されますが、
もうすでにココロは秋、というのが、服的感情ではないでしょうか?

秋のスタイルといえば、やはりシックで落ち着いたライン。
渋い英国調などを思い浮かべる方も多いのでは?
そう、タイミングよく、9月の土井縫工所のテーマは「British Style」です。
英国調のスタイルといえば、永遠の定番にして王道といえる
「クレリックシャツ」が、このたびのテーマ。
クレリックシャツは衿とカフスのみホワイトというのが特徴で、
エレガントかつ気品の漂う雰囲気を演出してくれます。
そして、ホワイトの衿と合わせるボディの生地がキーポイントとなります。
この選び方によって、エレガント要素が増したり、
あるいは遊び要素が効いてきたり、
また色鮮やかなイメージを醸し出すこともできます。
衿のデザインは「ワイド」、
もしくはクラシカルな「ラウンド」の2型からチョイスできます。

では、ワイドとラウンドではフォーマル度にどのうようなちがいがあるでしょうか?
よりビジネスに向いているのは? 
スタイリングからいえば、どちらも同等のスタイルでとくにちがいはありません。
ただ、ワイドのほうが若干凡庸性が強く、ビジネスには最適といえます。
ラウンドはクラシカルな雰囲気を出したいときにおすすめ。
一般的に際立ったラウンドだとあまりオフィスで見かけない印象がありますが、
今回のラウンドに関しては、ワイドをベースにしたもので、
衿先もワイドの角が少し取れたという印象の柔らかさが特徴。
極端なラウンドではないのでコーディネートしやすいといえます。

今回はクレリック+ストライプ(ボディ)の組み合わせが提案されています。
いかにも英国調で凛々しく爽やかなイメージ。
その凛々しさの奥から、男の色気がそこはかとなく漂ってくる。
決してラテン系のムンムンではない色気を狙いたい方には
これ以上ないアイテムといえます。
合わせるスーツの色調は、シックにネイビーやグレーの無地、
もしくは同系色のストライプ、ウィンドーペーンなどでまとめると、
より英国的な、クラシカルで清潔な雰囲気のスタイリングになります。
柄on柄にしてしまうとラテン系テイストになってしまって、
とたんに大陸的で開放的、パスタの湯気感が出てしまいますので、
そのスタイリングの魅力はこの際置いておいて、
今回は渋めのアングロサクソン系テイストで攻めていただきたい。
あくまでも、島国的律儀さと繊細さ、濃い紅茶の香りを意識してみましょう。
またトレンド色である深いブラウン系の無地スーツなどと合わせると、
将来を期待されている英国の若き大学教授的な、
気品とスマートさが演出できそうです。
このラインからすると、足元は茶系の靴を選んでしまいがちですが、
ここはあえて黒靴のプレーントゥもしくはブローグを合わせて、
あくまでも英国的な雰囲気でコーディネートしていただければ。
この秋冬の服装計画はクレリックシャツとブリティッシュスタイルで
優雅にスタートダッシュしてみてください。
以上、スタイリングのアドバイスは、
土井縫工所担当スタッフの清本 隆さんのお話を元にしました。

今回の「クレリック・フェア」では、
クレリックシャツにピッタリなストライプ系の生地がピックアップされています。
さらに新しい衿型も2種類用意され、9/1から定番の仲間入りをします。
また、9月上旬〜9/30(土)の期間中は、
「クレリックオプション」を無料で選べるとのこと。
今回はWカフスも無料オプションで選べるのでお得です!!
クールビズも落ち着き、
コーディネートの幅が広がる秋からのスタイリングにピッタリなBritish Style。
クレリックシャツファンもクレリックデビューを目論む方も、
ぜひこの機会に選んでみてください。

 

 

気がつけば、マハロ!

おあつうございます。
夏休みですね。
あなたは旅行派?帰省派?それとも、混雑や行列が苦手な近場のんびり派?
普段はそっち派のワタクシですが、
先日、ひょんなことからハワイに行ってきました。
日差しは強いけれどカラッとしていて、
ヤシの木陰では涼しい風が吹いています。
日陰でもじっとり汗ばむ日本の夏とは、
いささか異なる夏環境でした。
というわけで今回はハワイデビューの話です。
あの街を知り尽くすハワイのプロの方には、
アマチュアのたわごととしてご笑覧いただき、
ハワイ、いつか行ってみてもいいかも、と思っている方には、
アマチュア同士の体験談としてご笑覧いただければ幸いです。

●まず最初のチョイス、ツアーか、個人旅行か?

先にハワイ行きを予定していた身内につられて、
出発2週間前にいきなり行くと決断。
とにかくリーズナブルに行くには、
ホテルとエアチケットだけを予約する個人旅行がベストですが、
今回は私にとって初ハワイ。
現地の様子がわからないので、とりあえず、
格安ツアーを探しました。
添乗員はいませんが、何か問題があれば、
現地の提携会社が対応してくれるシステム。
で、蓋を開けてみれば、滞在中とくになんの問題もなく。

【教訓】
治安も交通の便もいい場所に行くならツアーじゃなく、個人旅行でよさそう。
先日のJTBの発表でも、ツアーより個人旅行が多くなったとのこと。
Expedia とかの旅行サイトで、AIR+HOTEL で探せば、ワイキキ5〜6日間なら、
日本国内の遠方への旅行くらいの料金。気軽にワイハ〜に行ける時代なんですね。

●航空会社は国産? それとも海外LCC?

ツアーやエアチケットを選ぶとき、
判断基準のひとつになるのが航空会社です。
LCC(格安航空会社)でよくあるのは
中国とかアジア系の会社がもっともローコスト、
でも飛行時間が長いのが難点。
ハワイアン航空はLCCより割高ですが、
羽田からホノルルまで直行で8時間弱。
これはありがたい。
ANAやJALも直行でさらに割高ですが信頼性が高いのも事実。
とりあえず値段とフライト時間の兼ね合いで選ぶのがいいかも。
私のツアーはハワイアン航空でした。
ネットでは「機内食に期待するな」という書き込みもありましたが、
ロコモコやグリーンカレーのディナーも
朝食のサンドイッチも美味でした。
人気のホノルルクッキーもついていたし、
パイナップルジュースもさすが本場の味!
往路のヨーグルトはなぜか雪印「牧場の朝」でしたが。
それにしてもハワイアンエア、座席の狭さはかなりのもの。
おチビの上、足もショートな私でもきついのだから、
背が高くて足の長い人にはハードな飛行かも知れません。
通常はチケット予約後にホームページで座席が選べるので
非常口脇の席を選ぶとスペースがあり足が伸ばせると思います。
あるいは、格安な中国航空を選んで、
ビジネスにグレードアップしてゆったり行く、という知人もいました。

【教訓】
ハワイアンエア、乗った瞬間ハワイアン!
男性スタッフはアロアシャツ着用。
リゾート感、ホリデイ感が盛り上がります。
酸素マスクや救命衣の説明などの「安全ビデオ」は、
ハワイの自然をバックにした歌ありフラありの仕様でした。

●空港はローカル色満点

夜、羽田を出て一晩経った、約8時間後にホノルル着。
それなのにそこは日本より19時間遅い、いわば昨日の朝。
ココロは戸惑っているのに、スマホは世界時計によって、
瞬時に現地と合致します。
便利な世の中になったものです。

ホノルル空港といえば、
豊満な胸にレイをかけた美女が群れをなして
「アロハ〜」と迎えてくれるような、
派手でパーティーピーポー的な
雰囲気や風景を想像していたのですが、
「え?案外、地味で素朴」という印象。
どこか日本国内の南国の空港に来たようなローカル色が漂います。
髪にハイビスカス、胸にレイをかけ日本人観光客を迎えているのは、
推定年齢60代後半の日本人女性のツアーガイドさんたち。
ツアー名のボードを持って大勢立っているので、
日本の南国の温泉地のようなムードが一層増し、
いきなりほのぼのします。
この素朴なところがいいのかな?と思いました。
年末年始に芸能人がワイドショーのカメラに追いかけられるのは
こんなローカル色豊かなところだったんだと認識。

●未知の街を手の平に!Google map のパワー

送迎バスで一路ワイキキへ。
東京で羽田まで乗った空港リムジンの快適な乗り心地と比べ、
ホノルルのバスは車も道のコンディションもイマイチで、
振動で全身がブルブル震えます。
遠くに見える山々は濃い緑におおわれ、
南国の植物の野性的な勢いや雄々しさに圧倒されます。
バスは宿泊先に送ってくれるものと思っていたら、
着いたのはダイアモンドヘッドにほど近い、全然知らないホテル。
そこでハワイ滞在に関する
「街は禁煙、街なかに公衆トイレはあまりない」
などの簡単なレクチャーがあり、
スーツケースはホテルに運ぶけれど体は各自でホテルに行けと。
マジか?生まれてはじめて来た外国の街で、
いきなり放り出されてしまいました。
とりあえず熱帯植物に囲まれたホテルの中庭で
長椅子に寝転がり、一旦、昼寝をしようと試みるも、
自分的にホームレスなおばさん感が否めません。
しかもやはり気が高ぶっているのか眠れません。
ぼーっとしつつどこか覚醒している。
これがほんとのトリップですわと思いつつ、
生まれてはじめて歩く街に一歩を踏み出しました。
近くにある店で水と日焼け止めを買い、
ワイキキのメインストリート、カラカウア・アヴェニューに立って、
青い空とヤシの木、静かにさざめく青い海を眺めながら、
一心不乱に日焼け止めを塗りたくっていると、
斜め前に立っている二人組の若いストリートミュージシャンが
「♪ オレラこんな一生懸命ラップしてるのに、
外国の観光客は全く気にもしてないぜ、知らん顔だぜ」
とかなんとか英語でラップしていました。
ビーチ沿いの道を歩いて、ホテルに向かいます。
こんなとき実に便利なのがgoogle mapです。
自分がどこにいるかすぐにわかる。
デジタルデバイスの進化は世界の街歩きを革命的に変えてくれました。
全く知らない異国の街でも、
はじめて歩く近所の街くらいの感覚で歩ける。
それでもこれが深夜だったら、
タクシーを頼んだほうが安全かと思います。

●ハワイめしは美味でボリュームたっぷり

ワイキキの街を歩きながら最初に入ったレストランで、
チャイニーズとおぼしきウエイターのナマリの強い英語を
必死で理解しながら注文したチャーシューフライドライス。
そのひと皿でハワイの洗礼を受けました。
デカ過ぎる!! 
皿は直径40cmほど、日本でいえば「大皿」のサイズ。
そこに余すことなく盛られたライス&チャーシュー。
これ、3人前?
もちろん残しました。
するとスタッフのおねーさんが「持って帰る?」と言って、
ていねいに包んでくれたので持ち帰りました。
ランチもディナーも1000〜2000円くらいの店が多く、
あの量で?!と感動。
その後、どんな店で何を食べてもほぼおいしかったのですが、
ボリュームのたっぷりさも別格。
さすが、日本とは桁違いの太っちょさんが多い国だと納得。

●部屋の向こうに海!!でも戸が開かない!!

このツアーを選んだ決め手のひとつが
ホテルの部屋がパーシャルオーシャンビューだったこと。
「部分的に海が見える」という意味ですが、
実際にチェックインしたら予想以上の海の眺めでした。
目の前にある老舗ホテルのコロニアル風の建物の向こうに広がる、
真っ青な空と海。
ヨットがゆっくり、滑るように移動して行きます。
なんという優雅な眺め、久しぶりののんびり時間。

感動のあまり、ラナイ(ベランダ)に出ようとしたら、
ガラス戸が開かない! 
ガタピシと格闘することしばし。
腕をくじきそうになりました。
要するにガラス戸が重い上に動きが硬いのです。
これはその後、何度も同様の事例に出会いました。
トイレのドアがちょっとやそっとじゃ開かないとか。
ハワイの建具は日本とちがって、重量も動きも重いので要注意。
やっとガラス戸が開いたときはもう疲労困憊でした。
でも、波音が聴こえて、窓から海が見えるって、
なんという豊かな景色なんだろうと改めて感激。
しかしガラス戸はなんとかならんものか。

●ショッピング in ハワイ

【Rich 派におすすめ】
アラモアナショッピングセンターやカハラモールといった
人気のショッピングセンターには海外高級ブランドから、
ファストファッションまで勢揃いしていますし、
ワイキキのメインストリートに並ぶショップやSCも同様ですが、
日本から行けばさほど珍しくもなく。
H&MやZARAなどのグローバルブランドの店では、
日本と同じ商品が並び、中国語や日本語、韓国語などの言語が飛び交っていて、
それも日本と同じ。地球はある一面、すっかり均一化しているのだと再認識します。
ブランド商品の値段も日本と変わりませんが、
ハワイ限定品や、日本で柄やサイズがなかったものなどが探せます。

【中間層におすすめ】
ワイキキから車で30分ほどのワイケレにあるプレミアム・アウトレットは、
日本人観光客にも大人気のショッピングスポットです。
広い敷地内に約50の海外ブランドやセレクトショップ、
デパートのアウトレットが軒を連ねていますが、
値段は、ひとつ前のコレクションの商品が定価の20〜30%OFFくらい。
平均して、日本のセールのスタート時くらいの設定ですね。
でも中には底値をつけたものや、
日本に入っていないアイテムなどの掘り出し物もあるので要チェックです。

【エコノミー派におすすめ】
とにかくアメリカの雑貨が好き、スーパーマーケットが大好き!
という人にとってハワイは天国。
スーパーでいえば、「Walmart」や「Safe Way」、「Food Land」は、
ひたすら広大で商品の種類や数も膨大。
アメリカの底力を感じます。
オーガニックの食材に特化した Whole Foods Marketや、
独自のファストファッションも展開する、
ニューウェーヴな生活用品ディスカウントチェーン TARGET、
などなど、アメリカン雑貨に目がない人にはたまらない店が揃っています。
ちなみに人気のスーパーが一同に介しているエリアは、
ワイキキから車で30分ほどのカイルアという街。
ここのビーチは隣接するラニカイのビーチともども美しいことで知られ、
人呼んで「天国の海」なんだそうです。
マリンスポーツのアクティビティも楽しめますが、
私はもっぱらスーパーとカフェめぐりで、天国そっちのけでした。
ハワイはコーヒーが有名ですが、紅茶も濃くていい香りのものが多く、
スーパーの紅茶売場のラインナップも膨大。
紅茶マニアとしてはそれこそ天国でした。
カイルアにはバスの送迎のみの
「街歩き5時間」というオプションツアーで行ったのですが、
慣れてくれば路線バスでも簡単に行けそうです。

●ハワイで何を着るか?
路行く人は圧倒的にTシャツ、短パン姿です。
そこにときたま交じるのがシャツに短パン、
または七分丈パンツの日本人。
麻やコットンのピンクやブルーのカラフルなシャツは、
南国の日に映えてスタイリッシュです。
アラモアナショッピングセンターなどで買い物している
ファッショナブルな男性はたいてい日本人かイタリアン。
奥サマや恋人の買い物に気長につきあって見守っているところが、
さらにダンディな感じ。
とはいえ奥サマの買いっぷりがハンパない人も目立ちます。
ハワイのショッピングセンターは、
謝罪ツアーのメンズで溢れているのかも?

そんなこんなのハワイ旅行は、
弾丸日程で、あっという間に終わり、
気がつけば羽田に帰り着いていました。

ともあれ、これまではハワイマニアに対し、
何がよくて何度も行くんだろう?と理解できずにいたのですが、
今はよーくわかります。
あの日差しや空気感、街の雰囲気、ビーチの楽園感。
愛想のいい店員たち、野菜たっぷりなプレート類、サイズ豊富な洋服、笑。
あの別世界感が恋しくて、何度も行ってしまうんですね、きっと。
裸に近いカッコの人が多いせいか、
ヨーロッパや日本にはない開放感があり、
自分自身や日常のアレコレをリフレッシュ、リセットできるような気分になる。
気がつけばすっかりハワイ中毒に感染していました。
アロハ〜、マハロ〜!が恋しい日々です。
(マハロは、ありがとうの意味)

*写真は、トップがワイキキビーチ、下の2枚は、アラモアナ・ショッピングセンター。
ハワイのSCはスペースがゆったりしていて、吹き抜けが多様され、グリーンもたっぷり。
そして、その中にある帽子屋さんのディスプレイです。

デニムでキメる、上質ドレスシャツスタイリング


ここはもはや亜熱帯では?と思えるほどの
ニッポンの夏ではありますが、
経済大国の我が国の都市では、
クールにビジネスを遂行しなければなりません。
おなじみのクールビズは環境保護の視点から、
エアコンの温度設定を高めに設定することを推奨し、
それゆえ、ノータイ&ジャケットのカジュアルウェアで
涼しく仕事しましょうというのが国のお達しです。
毎年、クールビズ開始日は閣僚や環境省の職員が、
かりゆしやアロハ着用でアピールするのが風物詩になっています。
ところが職場によっては、許されるのがノータイくらいまでで、
ジャケットは着なければね、という会社も多いのではないでしょうか?
先日、某広告関連の企画会議に出席したときのこと。
会議室が某役所だったので、当然、エアコンの温度設定は高めです。
クライアントであるお役所の男性職員の方々は全員ポロシャツや半袖シャツ一枚で、
ハーフパンツの方々もいらっしゃいましたが、
広告代理店の男性社員は全員ジャケット着用。
2時間あまりの会議で全員汗びっちょり状態となり、
会議室を出たときの彼らの顔はさながらお風呂上がりでした。
このクールビズというお達し、
できればコンセンサスを統一して欲しいですよね。
ノータイ・ノージャケットなんて、
役所は現実的にOKだけど、一般の会社は現実的に無理だよね、
という内容では、異種混合で協同する際に無理が生じるような気がします。

さて、クールビズが意味するところはエコであり、
エアコンの設置温度がキーポイントであります。
つまり、高温の中でもクールにビズするために
ノータイ、ノージャケットにしようよ、という考え。
でも、ここでひとつその考えは変えて、
涼しげなコーディネートを意識することで、
クールにビズしようというのが土井縫工所の考え方です。

8月1日からオンラインに登場する新企画がデニムのドレスシャツです。
これまでもデニムは扱っていましたが、
今回は新作の素材も加わり、
よりパワーアップしたラインアップとなっています。

まず、少しカジュアル色のあるデニムだけに、素材選びが肝心です。
上質な素材と縫製による高品質なデニムのドレスシャツは、
イタリアをはじめヨーロッパのおとなの男の上品な艶を感じさせます。
このデニム生地のメーカーは、イタリアのALBIATE(アルビアーテ)。
1830年にイタリアで創業した老舗テキスタイルメーカーです。
製糸から染色、それを織物にする製織までを一貫して、
同社で生産できる設備を備えた工場を持ち、
高品質でトレンドを押さえたスタイリッシュな素材に定評があります。
2000年にはイタリア3大生地メーカーのひとつで、
巨大老舗ブランドのAlbiniグループに加わりました。
Albini 社にはほかにも世界のトップブランドであるトーマスメイソンや
DJA(ディビッドジョンアンダーソン)なども加わっていますが、
その中でもALBIATEは、デザイン性の優れたテキスタイルブランドとして位置づけられています。
同社のデニムコレクションは、
光沢と耐久力に優れたインディゴ糸を使い、
最も細い糸番手では120/2にも達します。
そのおかげで見た目の高級感や、繊細できめ細かい風合いはもちろんのこと、
色むらの美しいインディゴブルーのメランジ糸によって生み出された色調や、
最新のトレンドが反映されたジャカード・サテン織など、
ほかにはない個性的な表情が特長です。

上の写真が今回のデニムコレクションの第一弾ラインナップ。
夏場から初秋のスタイリングに、
クールな雰囲気をもたらしてくれる頼もしいアイテム揃いです。
今回も、土井縫工所のメインスタッフ、
清本 隆さんと、土井統治郎さんの、
スタイリング提案をお届けします。

ちなみにテーマは「デニムシャツのタイドアップ」と「定番カジュアル」。
どちらもカジュアルではありますが、
よりきれい目なスタイリングと、
スーパー定番カジュアルでスタイリングに差別化を図ってみました。



【写真】
タイドアップスタイル:
「デニムなので素材はカジュアル感強めですが、無地を選べば、
通常のジャケパンスタイルにすんなり落とし込めます。
またあえて『デニム』を持ってくるという所で、
ほどよい抜け感がありつつも、
上質なデニム素材の加工による視覚効果で、
イタリアンテイストのある洒脱な着こなしを演出できます」

BDカジュアルスタイル:
「こちらはド定番のカジュアルです。
『デニムオンデニム』ですが、ブリーチ加工のシャツと濃いめのパンツで
濃淡を出しメリハリを効かせています。
また写真で使用しているようなネックチーフや、
同色もしくはブラウン系のサスペンダーをアクセントで使用するのもいいかと思います。
今回はベルトを使用せずワントーングラデーションのイメージにしてみました。
ベルトを使うなら定番ブラウン系もしくは同色でゴールドのバックルなどがいいかと思います」

デニムのドレスシャツでもアメリカンカジュアルなテイストではなく、
ミラノの街を闊歩するイタリア男の粋なダンディさが感じられるテイストになっています。

デニムバッグ:
8/1(火)のALBIATE Denim 製品の販売開始に合わせて、
同デニム製品をご注文いただいた方に、
一度のご注文に付き、ALBIATE Denim Official Bagを一枚プレゼント!!
数量限定品で、なくなり次第プレゼント終了となりますので、この機会にぜひ!
上質なデニム素材を使った、使いやすいサイズのトートバッグで、
イタリアンぽさのあるポップなプリント仕様。
サブバッグやプライベートに大活躍します。

涼しげ&きっちり・クールスタイリング


相変わらず暑い日が続いています。
先日、北海道で37度を記録し、
その日は沖縄より北海道の方が暑かったとか。
もはや列島に避暑地なし?
南国や北国の意味すら一変させる、この異常気象、
もはやこれは異常ではなく、常態化しているのでしょうね。
何百年も続いて来た環境が
「これまでに経験したことのないような豪雨」(気象庁の表現)、
いわゆる記録的短時間大雨などの影響で一日にして変わってしまう。
今更ながらとんでもない世の中になってしまったと思います。

東京や大阪はじめ、日本の都市の夏はもはや亜熱帯のような気候です。
気温が高い上に湿気が多いため、日陰でも暑い。
昔からここまで暑い国だったら、
ニッポンという国は、今とちょっと違うお国柄になっていたのでは?
とすら思えます。

そんな猛暑のさなか。
クールビズが推奨されていますが、
職場や職種によってはジャケットやタイ着用が、
暗黙のルールというところもあるのでは?
(前回のコラムの石破さんのように自主的にされている方も含め)
エアコンが効いた屋内ではまだいいけれど、そのまま外を歩いたりすれば、
ジャケットを脱いでも一瞬で汗だくになってしまいますよね。
だとしても、人前では涼しげな顔をしていたいもの。
ジャケットにタイドアップでドレスアップしながら、
いかに人から見て涼しげにいられるか?
それが、今やセミトロピカルなニッポンの夏の課題ですね。

先日、「土井縫工所」を運営するスタッフの方々とお会いしたときに、
おふたりともジャケット着用でタイドアップしていながら、
足元を見ればいかにも軽やかで涼しげ。
この一点で足元から全身へとクール感がもたらされているのですね。
本人も涼しく見た目も涼しげ、なおかつきちんとしていてスタイリッシュ。
そのコツは足元にあり!という感じでした。
近頃、イタリアンテイストのメンズファッションの中で
若い世代を中心に市民権を得てきた
ボトム丈を短くしてくるぶしを見せるスタイリング。
この季節には本人も涼しく見た目も涼しいというわけで、
まさに一挙両得です。
とはいえ、一歩間違うと野暮になってしまうので、
スタイリッシュな「足元スッキリ的コーディネート」のポイントを聞いてみました。

【パンツ】

裾幅に関しては、少し前まで、17cm程度と細めだったものが、
今年は18〜19cmと若干太くしたほうがトレンド感が出ます。
同時にヒップまわりも少し余裕を持たせたものが今年の雰囲気です。
タックを入れたものや、タックのないノープリーツであっても、
腰まわりがこれまでより少しワイドになっているのが今年のライン。
丈が短いのはそのままで、股上が以前より深くなっているのも特徴。
よりクラシカルでリラックス感が加味されたスタイルといえます。
そして日本の夏には最適なシルエットです。

【シャツ】

肌にぴったりと吸い付くような細身のものより、
少しゆとりのあるシルエットのものを。
なおかつきっちりドレスシャツで、
カッタウェイよりワイドが今年の気分。
リネンはじめ、コットンや鹿の子など、
カジュアルな素材のドレスシャツを着るのが
夏のスタイリングのポイントです。

また、汗をかいたあとのシャツは、汗臭さに加えてシワも見苦しいもの。
リンクルフリーなどの機能素材を使ったシャツだとシワにならず、
きれいな状態をキープでき、スタイリッシュに見えます。
機能素材はシャツのケアも楽なのがうれしいですね。
インナーには速乾性やクール加工を施した素材のものを着用すると
快適な着心地に。
また、汗を拭くにはハンカチよりデオドラントシートがおすすめ。
汗やにおい、皮脂汚れを拭き取って肌のサラサラ感を保ちつつ、
クール感のあるミントやレモンなどの香料を含ませているものもあるので、
汗臭さをカバーしてくれます。

【靴はローファー系】

コインローファーはカジュアルテイストが強過ぎるので、
タッセル付きなどを選んでフォーマル感をキープします。
レースアップシューズを選ぶ場合は、ローファーのときよりは、
ボトムの丈を気持ち長めのものを合わせましょう。
ちなみにレースアップの場合は外羽根をチョイス。
よりフォーマルな内羽根より、
少しカジュアルなコーディネートに向いています。

【ジャケット】
軽い素材のものを選び、軽快感や清涼感を意識することがポイント。
コットンジャケットよりは薄手のリネンのほうが風通しがよく、
さらに「一番涼しいのはサマーウール」とのこと。
ウールを細く撚って織った素材ですが、
コットンのようなベタつき感がなく、吸湿性は抜群。
それというのも、ウールは吸収した水分を蒸気として
放出する特質を備えているらしく、
さすが元は羊ですから、暑さ寒さから身を守るための
天然の繊維ならではの機能があるといえます。
しかもコットンよりは上質でフォーマルな素材なので、
きっちりしたいなら夏こそサマーウールのジャケットを。

【タイ】
いくらクールビズとはいえ、職種や職場によって、
あるいはビジネス上の大切なシーンでタイ着用がマストの場合も。
とはいえ、見た目のスッキリ感はなくしたくない。
やはり、コットンや麻、シルクなど清涼感のある素材を選びたい。
色目や柄などでよりクール感を演出しましょう。

さてさて、ドレスアップの敵ともいえる昨今のニッポンの夏。
だからこそ、腕の見せどころ・工夫のしどころと言えます。
「着ても・見ても・涼しげ&きっちり」な、
クールビズならぬクールスタイリングのコーディネートで
ビジネスウェアの夏バテを防いでくださいね!

*写真は、土井縫工所のスタッフのお二人。
さすが!
偶然、揃ってシャンブレーのドレスシャツとネービーのジャケットですが制服ではありません。
それぞれ少しずつ異なるデザインの別物。
シャツはこの時期に着やすい薄手素材です。
ネイビーのジャケットはコーディネートしやすく着回しがしやすいので、
季節ごとに素材やシルエットを替えていくつか持っておくと便利です。
コーディネートのディテールはこちらで。

文・堀井美智子



服的夏バテを救う麻のシャツの輝き

梅雨に入ってムシムシと暑い日が続いています。
天気予報では東京の湿度は80%とか。
それって、ほとんど水中じゃあーりませんか!!と思いますが。
水中ほど気持ちがよくないのはなぜ。

そんな中、都議選の選挙活動まっ只中であります。
先日、私が住む街の最寄り駅広場に
石破 茂 さんが選挙応援に登場しました。
石破さんほどの有名政治家が演説するとあっては、
聞かずにいられないのがミーハーのサガ。
もちろん、駅前はぎゅうぎゅう詰めで、
ビッグネームの有名人パワー恐るべし。
夕飯の買い物もそっちのけ風の主婦層も総動員という様相で、
だいぶ浮動票を稼ぐのでは?と思わせます。
立候補者本人や応援する議員などの演説まで聴いてしまい、
それが終わって、やっと石破さんの番です。
失礼ながら、ほかの人とは段違いのおもしろさです。
特別なことを話すということでもないのに、
話術、口調、すべてにおいて聞くものの興味をそらさず、
人心を掴みまくります。
それでいて、応援している候補者の長所や特長、功績も
通り一遍や上っ面でなく、血の通った感じで紹介する。
さすが、あの地位まで上り詰めた政治家というのは、
リアル感がちがうんだと実感しました。
嘘っぽさを感じさせないチカラと言いましょうか。
それが一流の政治家やスター、ビジネスマンが持つ、
迫力や説得力というものなのでしょう。
演説が終わって選挙カーから降り立つ石破さんに
聴衆が殺到したのはいうまでもありません。
おばさまたちは「ファンです!」と口走り
握手をしてもらっていました。
肉厚で柔らかい手だったそうです。

そして、この蒸し暑い日に、
立候補者本人も応援に駆けつけた議員の人たちも、
半袖シャツ姿やジャケット着用・ノータイという
クールビズで活動する中。
石破さんはスーツにタイ着用。
いつ見てもスーツにタイ着用。
それで涼しい顔をしています。
いいか悪いかは別として、それもまた石破さんの美学。
とはいうものの過去には沖縄で
さすがにかりゆし姿で活動していた模様。

かりゆしといえば、沖縄の夏のフォーマルウエアで、
クールビズのアイコン的アイテムです。
国会でも6月の最初の閣議で首相はじめ閣僚たちが着用するのが恒例で、
ここ数年はかりゆしを着てにこやかに談笑する、
安倍さんや麻生さんの映像が初夏の風物詩ぽくなっています。
かりゆしは昭和45年ころに沖縄の観光アピールの一環として
考案されたものだそうで、漢字で書くと「嘉例吉」というのだそうです。
「嘉例」は古い言葉で「縁起のいいこと、めでたいこと」を意味し、
「吉」は「よし=寄し=寄せる」で、
縁起のいいことを引き寄せるという意味。
幸運を願うシャツというわけですね。
そんなかりゆしは暑い環境でも涼しく着られて、
公用にも可能なものという方向でデザインされ、
原型はアロハシャツなのだそうです。
そしてアロハシャツの原型は日本の着物といわれます。
1930年頃、ハワイにいた日本人たちが着ていた着物の柄に
惚れ込んだ現地の人たちが、
着物地でシャツを仕立てたのがはじまりだとか。
その後もアロハといえば、鮮やかな色彩のシャツが多い中、
最近はレイン・スプナーなど、
ハワイのプレッピーと言われ、渋い色と柄の裏地使いが特長の
アロハシャツのブランドが日本でも注目を浴びています。

ともあれ、これだけ蒸し暑い環境では、
石破さんの美学を真似ようにも至難の技です。
天然素材のシャツにノーネクタイの風通しのよさや心地よさが、
やはり日本の夏の正しい対処法ではないでしょうか。
たとえば上質な麻のシャツの輝きが、
太陽の下でもスタイリッシュさをキープしてくれます。
汗だくで夏バテのココロとカラダ。
でもコーディネートだけは、上質なシャツが
涼しげにダンディに保ってくれるという次第です。

夏はリネンで涼しくスタイリッシュに

梅雨がはじまったようです。
四国から関東にかけて広い範囲での梅雨入りと聞きました。
雨が降ると外出時の荷物を増やしたくないと思ったり、
それなりに不便なこともありますが、
それなりに楽しいこともあります。
お気に入りの傘をさす、新しいレインブーツを買った、
ポンチョをゲットした、などなど。
というマテリアリスティックな喜びに加え、
雨に濡れて艶々と輝く木々や花々を見るのも楽しいし、
かたつむりを発見できるのもこの時期の楽しみのひとつです。

という梅雨時ですが、着るものに迷うことは確かです。
外気は肌寒いのに室内はムシムシ。
そんな条件をクリアして快適な着心地をもたらしてくれるのが、
昔から重宝されている素材、リネンです。

私が中学生の頃、遠縁のおじさんがあるとき、母と私を銀座に誘ってくれました。
おじさんは仕事の関係で海外生活が長かったせいか、
とってもおしゃれな人でした。
待ち合わせの駅に現れたおじさんのいでたちは、
生成りの麻のスーツに白い麻のシャツ、パナマ帽に茶色のメッシュの靴、
という紳士っぷりでした。
そのときは私のリクエストで「欲望」という映画を見ました。
1960年代中期のロンドンを舞台に、
スゥインギングロンドンと呼ばれた時代のファッションや広告業界、音楽を
一人のカメラマンに起こった不思議なできごととして描いた作品です。
監督はイタリアの鬼才、ミケランジェロ・アントニオーニ。
小学生の頃から洋画と洋楽ファンだった私がぜひ見たかった映画でした。
ライブシーンに登場するロックバンド、ヤードバーズが見られたのも興奮だったし、
行きたかったロンドンの街を大画面で見られたというだけで楽しめたのですが、
でも、当時の普通の日本人の大人には、
描かれている内容も演出も難解だわ縁遠いわ、で、
多分母なんかはずっと寝ていたんじゃないかと今になって思います。
映画を見たあと、レストランで食事をしていたら、
おじさんは「まあ、変わった映画だったね」と言いながらも、
色々解説してくれました。
「2人の男が犬の散歩をさせていたでしょう、あれは同性愛の人たちだね」などなど。
おじさんは偏見があるわけではなく、そういう人を通行人として登場させることで、
あの街の状況や背景を描いていると解説してくれたのです。
海外生活の中でもロンドンが一番長かったというおじさん。
コックニーというロンドン訛の発音があることも、
そのときはじめておじさんから聞いたのでした。
中学生の私はハンバーグをモグモグ、なおかつ目を丸くしながら、
おじさんの話に聞き入っていたものです。
そうそう、映画を見る前に、おじさんは私たちを靴屋に連れていきました。
私は精一杯おしゃれをしていたのですが、靴はスニーカーでした。
「銀座で映画を見て食事するのだから、もう少しエレガントな靴にしましょう」
と言われて、そのとき私が選んだのはコバルトグリーンのスエードの、
メリージェーン型の靴。ほんの少しヒールが高いもの。
おしゃれには靴がカンジン!というのもそのとき悟ったことでした。
そんな風に英国仕込みのおじさんはいつ会ってもダンディな紳士で、
「話してるとイケメンに見えてくるのよねえ」というのが親戚の女性軍団の評価。
そう、おじさんはちょっとだけ残念な風貌をしていたのです。
でも、親戚の女性たちにもモテモテで、
粋さは身を助けるとつくづく思います。
初夏になるとおじさんのダンディな麻のスーツと麻のシャツ、
銀座の日差しに映えたパナマ帽を、いまだに思い出す私です。

さてさて、夏を涼しげにスタイリッシュに、という場合は、
土井縫工所のリネンシャツをおすすめします。
素材は高級リネンの代名詞として名高いハードマンズリネン。
通常リネンというと、「麻」を使っていると思われがちですが、
ハードマンズリネンの素材は亜麻科のフラックスで、麻とは異なる植物。
麻よりも柔らかくて丈夫、しかも高級な繊維なのです。
そんな上質な亜麻を使って、長い歴史のうちに継承されてきた、
伝統的なアイリッシュリネンの紡績技術で作られた生地がハードマンズリネンです。
生地の特徴は吸湿性・速乾性・通気性に優れていること。
高温多湿な日本の夏には最適な素材であることは間違いなし!
上質なリネン生地が持つ、特有のネップや節などの風合が、
シャツに表情の変化や色気を与えてくれます。
また、リネン素材は縫製の施し方によって、
カジュアル味の強いシャツになりがちですが、
土井縫工所ではほかのドレスシャツと同じ縫製で仕立てているので、
どこから見ても優雅で上質なシャツの顔をしています。
ジャケットのインナーとしても品格を添え、タイを締めても上品なVゾーンに。
カラーバリエーションも白、サックス、ピンク、ネイビー、ブラック、カーキと
豊富に揃っているので選びやすいのですが、
それぞれの色が独自の魅力を備えているので迷うことは確か。
2〜3色揃えておくと、色のちがいで気分やスタイリングも
異なる雰囲気で楽しめそうです。
蒸し暑い初夏から暑い夏へ。
今年はリネンの優雅な風情を身にまとって乗り切ってください。

ラグジュアリーな才能

この春、銀座に華々しくオープンしたGINZA SIX。
銀座エリア最大の商業施設という点と、
世界のラグジュアリーブランドが勢ぞろいという点がセールスポイントです。
コンセプトは早くいえば「最高の暮らし」なのだそうで、
館内にはショップやレストランはじめ、能楽堂まで備わっています。
この建物は吹き抜けになったホールが特徴で、
見上げるとグラスとシャンパン色の素材との組み合わせによる階層が、
ゴージャスな別世界観をもたらしています。
インテリアを担当したのはグエナエル・ニコラさんというフランス人の
インテリアデザイナー。
フレンチブランドの日本のショップなどのインテリアを数多く手がけている方です。
ニコラさんをご自宅で取材させていただいたことがあるのですが、
建物の壁面がガラス張りで驚きました。
どの部屋も床から天井までガラス張り!
しかも近隣は森の中とか断崖絶壁とかいうのではなく、
高級住宅街の一角とはいえ、目が合う距離でお隣さんに囲まれています。
しかも建物の前の道路を歩く人からも一目瞭然。
もちろん、バスルームや寝室などはブラインドがありますが、
昼間はほとんど開けています。
「道路やご近所から丸見えでも気になりませんか?」とお聞きすると、
「見られたら困るようなことはしていないので」とおっしゃいます。
さらに「いつ誰に見られても構わないように、
生活のスタイルをキープするようになります」とも。
家の中での暮らしぶりなんて、
いつ誰に見られても恥ずかしいという私にとっては、
まさに目からウロコな思想でした。
2階建ての建物には階段がなく、長いスロープで一階と二階を昇り降りする設計。
小さいお子さんが遊ぶのにはぴったりです。
お子さんといえば、その日はちょうど一人のお嬢さんの誕生日で、
ホームパーティーに呼ばれたお友達が親に連れられて続々やって来ました。
日本で暮らすフランス人の方々が子供を送って来るのですが、
全員パパなので、これまたびっくり。
日本ならママが送って来て、ママ友会も同時に開催、的な催しになるのですが、
そこではパパ友交流会が開催されていました。
海外の子育て事情を垣間見た思いがしました。

さて、話がずれてしまいましたが、
GINZA SIX の吹き抜けを彩る大きなオブジェは、
水玉模様が施された巨大なカボチャ。
ポップでダイナミックなフォルムが目を惹きます。
これはルイ・ヴィトンやコムデギャルソンといった
世界的なブランドとのコラボで一気に認知度が広がった、
日本を代表するアーティスト、草間彌生の作品です。
水玉もカボチャも草間彌生の代表作で、
まさに日本の新しい商業施設にふさわしい説得力があります。

先日、その草間彌生の「わが永遠の魂」展に行って来ました。
草間彌生史上初という大掛かりな展覧会で、会場の新国立美術館は
入館にサルバドール・ダリ展越えの55分待ち。
とにかく大人気なのですが、若い人に人気なのかと思いきや、
隣でやっているミッシャ展と間違えて入って来たのかと思えるような
マダムな奥様方も多かったのでまたびっくり。
さらに、ベビーカーを押しながら鑑賞するママ・パパも多いのにこれまたびっくり。

そんな草間彌生の作品展を見るたびに思うのは、
全く迷いがない!!ということです。
考える余裕なんてないとばかりに、
内から溢れ出る・ほとばしる衝動を、
絵筆からキャンバスへと流し込んでいるがごとくのスピード感と迫力。
それを見るたびに、ガツンと背中を押されているような感覚を覚えます。
ものを作るうえでの苦労とか迷いとか、もうやってらんないわあ的な思いとか、
そういうものを全部まとめてガツンとやられている感じ。
オラオラ、ガタガタ言ってないでやるやる!!みたいな。
草間先生!!ありがとうございます!!と思わず涙してしまうような。
本当に、ものづくりに携わる人のみでなく、
仕事や生き方で迷っているすべての人たちに、
とても励みになるアーティストであり作品だと思います。
そんな草間さんも1970年代くらいの作品は、コラージュを作って見たり、
ちょっと画風が違っていて、先生でも迷いがあったんだと。
それはそれでやはり励まされる気分。
大昔、私はとあるパネルディスカッションでまだ無名の頃の
草間彌生に会ったことがあり、当時は作品を知らないまでも
おもしろい人だと思ったものです。
当時は小説を書いたりもしていて、それがまたおもしろく、
私は何冊かエッセイや小説を持っていますが、
そんな風に色々手を出したりしていた時代があるのも興味深い。
そして、現在88歳の彌生先生、
まだ30年は描き続けたいという野望をお持ちのご様子。
みなさん、私たちもがんばりましょう!!

*写真は、「わが永遠の魂」展示会場。ここの空間のみ撮影自由。みんなここで絵を撮ったり絵を背景に自撮りや友人同士、家族、カップルが撮影会をしていました。
*プリミティブさとダイナミズムが美しい作品。アフリカの民俗アートのようなフォルム。
*会場の外の木も草間彌生調水玉でラッピング。

クール&スタイル・鹿の子のドレスシャツ

新緑や薫風の心地よさを味わっているうちに、
もうすでに汗ばむ季節が近づいています。
とはいえ、朝夕は肌寒いこともあり、
一年で一番過ごしやすい時期とはいえ、
一年で一番着るものに迷うのもこの時期。
その日の朝、シャツの素材の判断を間違うと、
無駄な汗をかいて二倍疲れるということにもなりかねません。
この時期、さわやかな着心地のシャツをお探しの場合は、
鹿の子素材のアイテムがおすすめ!

ニット素材である鹿の子には生地表面に微細な凸凹があります。
これによって、肌に触れる面積が少なくなり、
布帛の生地とくらべてベタつきにくく、サラっと着られるのが特長です。
通気性も優れていて、汗ばむ季節には最適。
もともと、ポロシャツやスポーツウェアなど、汗をかくようなシーンの
アイテムに用いられていたのも、こうした特性からといえます。
また、伸縮性に富んでいるので動きも楽で着心地いいのが最大の特長。
ただでさえ汗ばんで動くのが億劫になる季節には、
さわやかな着心地のシャツが何よりの味方。
しかも、シワになりにくいという機能性も大きな魅力。
この季節の出張などにもたたみジワができず便利です。

とはいえ、ポロシャツではオフィスはちょっと、というケースも。
そんな時のために布帛のシャツ同様の仕立てと縫製で造られているのが、
土井縫工所の鹿の子のドレスシャツです。
素材のコーマ糸は、美しい光沢と耐久性に優れた細番手の高級綿糸で、
糸を2本合わせて織る双糸にすることで、
肌触りも耐久性もアップしています。
素材の光沢や仕立ての美しさは、
タイ着用でスーツのスタイリングもお任せという仕上がりです。

クールビズもスタートしたばかり。
この時期に最適な鹿の子のドレスシャツですが、
カジュアル過ぎないところが日本のビジネスシーンにはぴったり。
まずはノータイでリネンのジャケットなどに合わせたいところ。
また、サイズはちょっとタイト目を選んでボディフィット気味にしたほうが
イタリアンな雰囲気が醸し出せます。
今年の土井縫工所のテーマはユーロアメリカン。
シンプルでカジュアル、若々しいアメリカンテイストのアイテムを
イタリアやフランス、イギリスなどの伊達男たちが着こなしたら?
カジュアルな中にもヨーロッパの甘みや色気が加わって、
ひと味もふた味も味わいの深さが奥まった感じです。
鹿の子のドレスシャツも、きっちりしたジャケットで着こなすもよし、
あえてシワっぽいリネンのシャツジャケットで着こなすもよし。
パンツは細身で、腰回りにちょっと余裕のあるものが新鮮です。
ジャケットもシャツジャケットも、今年は淡い色のものに挑戦してみても。
サックスブルーや淡いマスタード、淡い若草色などが気持ちよさそう。
白い鹿の子のドレスシャツに天然素材のボトムと、
爽やかな色調のジャケットで、
汗ばむ季節をクール&スタイリッシュに!!

Golden is Silence

大型連休がはじまりました。
初日の土曜日、テレビのニュースは、
恒例の空港出発ラウンジの光景を伝えていました。
東京から南北の他府県へと続く自動車道の渋滞の空撮もお約束。
この時期、海外や国内旅行で、あるいは家族または単身での帰省で、
しばし日常生活から離れて気分転換されている方も多いと思います。
とはいえ、自由業と言う名の不自由業である身としては、
連休と言ってもデスクワークがあったりして、
例年東京に埋没しています。
昨日は夕暮れ時から二子玉川に行って来ました。
ここは田園調布などのブランド駅が多い東急田園都市線・大井町線にある街で、
住みたい街ランキングで10位よりちょっと下(笑)くらいに
いつも名前が出ている街。
大昔は遊園地があることで知られ、それ以外はとくにパッとしない街だったのが、
1969年に日本初の郊外型の大型ショッピングセンターとして
高島屋がオープンしてから、一気にオシャレ感とハイソ感が出て、
さらに近年は駅前の再開発で大型SCビルやオフィスタワーが増え、
その中に高級ホテルや楽天本社ビルがあったりして、
街の雰囲気は加速度的にオシャレ感と、ブランド感が増しています。
うちからはバスで20〜30分、隣町と言ってもいい近さなので、
ついついすっぴん・普段着で行ってしまうのですが、
結構ピカピカな方々が多いのが実情です。
とはいえ、カフェで隣り合うマダムたちもみな
「次は◯分発でそれ逃すときついかも」とか話していて、
結構バス利用客が多いのも実情です。

二子玉川という名の通り、街の南端は多摩川に接しています。
駅前でバスを降りると、SCには行かず、私はまず、河原に出ます。
うちの近所にも多摩川は流れていて、東京百景に選ばれている
プチ名勝などもあるのですが、あまり人工的ではなく、
昔のままに保存されている感じ。
ところが二子玉川駅近辺の河原はそれはもうきちんと整備されていて、
こりゃもう河川公園の趣ですなあ、と常々思っていたら、
本当に『兵庫島公園』という名前の公園なのでした。
ひょうたん池や人口の小川があって、子どもたちが水遊びができます。
家族連れはもちろん
(パパ&子どものパターンが多いのは、ママがSCで買い物中なのかも)、
若い女の子のグループがSNS用の写真を撮り合っていたり
カップルが散歩していたり、
男女のグループが芝生ではしゃいでいたり。
このあたりが街のブランド化に成功している要因なのでしょう。
お買い物だけの満足度ではない、その場所にいることの喜び。
それはもう駅前のSCビルのいたるところにもその試みが感じられます。
オフィスタワーの高層ビル以外は低層に押さえて、
中庭風のデッキテラスから各ショップやカフェ、
レストランにアプローチできる。
ショップ群を抜けると広場のようなテラスがあり、
大きな空と開けた視界が楽しめます。
さらに屋上にはテラス。
最近、モノよりコトの時代と言われますが、
購買欲をそそるには、まず、その場所を居心地良くしようというコンセプトが、
そのSC全体を貫いています。

1970年代に、西武百貨店渋谷店の当時の社長、堤清二は、
さまざまな革命的路線を打ち出した人ですが、
その中で社員に「車道を渡れ」と檄を飛ばしたという伝説もありました。
西武の前は二車線ほどの車道ですが、
横断歩道ではなく、車道を歩いて横切れというのです。
当時のパリやロンドンの街では繁華街の車道が細いせいもあって、
若い子たちはみな横断歩道を無視して渡っていました。
そういう自由な雰囲気をデパートから広げて行くんだという
街づくりの意識があったようです。
それでこそ、この街に人が集まり、
デパートに人が集まってきて買い物をする、という。
あれから約半世紀後の今。ショップやカフェの合間に広場で憩う人々。
小売業の販促をめぐる街づくりは、
さらに発展してここにあると感じます。

ここにはとても大きな蔦屋があって、蔵書の数、約15万冊。
探している本は、たいがいなんでもあるという印象。
しかも店内にダイニングやカフェ(スタバ)もあるので、
お茶でも飲みながら買った本がすぐ読めるのもうれしい。
とはいえ、連休初日のスタバは買うだけでも長蛇の列で、
とても並ぶ気になれませんでした。
連休後半に旅行が控えているのか、それとも東京埋没組か、
それぞれの事情を抱えて郊外の街に集まる人々。

私はZARA HOMEで、大きめなマグカップを買いました。
フレンチぽくてアンティークっぽくて、これでお茶を飲んだら、
フランスの田舎町の小さなカフェの雰囲気が味わえるかも
なんぞと思うわけです、夢見るご婦人は。←はい、私。
物にはストーリーが必要です。

*写真は、上から二子玉川の兵庫島公園、二子玉川RIZE、RIZEのエントランス近辺。

*タイトルは、60年代後期の洋楽のヒットナンバー”Silence is Golden”
(トレメローズ)から。ゴールデン・ウイークは、一部の東京がとても静かになるので。